♥ 大宇宙 14 / 遊戯車両 2
ビタイン
「 はぁぁぁぁぁあん?
約束って言うのはじゃなぁ…マオ君や。
破る為にするもんなんじゃよ!
其が世の中の常識なんじゃよ。
大人の世界は厳しいんじゃよ、マオ君。
子供が調子に乗って、カジノなんかで遊んどるんじゃないわい!
もっと弱い年寄りを労ってくれんといかんなぁ!
ほれ、残りのチップも寄越しなさい 」
マオ
「 何でだよ!! 」
ビタイン
「 口約束なんかを真に受ける方が馬鹿の見る馬の尻穴なんじゃよ!
──ほれ、とっととチップをワシに譲ってカジノから出て行かんか! 」
マオ
「( な…殴りてぇぇぇぇえええええ……!!
老人じゃなかったら──。
…………折角セロカ君のレジャーセットと交換が出来ると思ってたのに!
何で見ず知らずのジジィからチップを集られないといけないんだよ…っ!! )」
ビタイン
「 何をしとるんじゃ、早うワシのチップを返さんか!!
此の盗人少年めがっ!! 」
マオ
「 はぁぁぁぁぁあ?!
何でオレが盗人になってるんだよ!!
盗人はビタインさんだろ!! 」
ビタイン
「 はぁぁぁぁぁあん?
いたいけな年寄りを盗人扱いするとは……なんて酷い少年なんじゃ……。
こんな酷い少年にワシは会った事がないわい! 」
マオ
「 いたいけな年寄りは人を盗人呼ばわりなんてしないし、少年からチップをせびったりしないよ!! 」
ビタイン
「 黙れ!
小わっぱがっ!!
ディーラーさ〜〜〜〜ん!
ディーラーさんは居らんかぁ〜〜〜 」
マオ
「 ──ディーラー呼びたいのはオレの方だよ!! 」
?
「 騒がしいですね。
静かに遊べません? 」
ビタイン
「 ──おぉっ、セロッタさん!
聞いてくれんかのう。
此のガキがワシに対して酷い── 」
?
「 おや、マオ。
こんな所で何をしてます? 」
マオ
「 ──セロ!?
な…なんで……。
ジジィ──じゃなくて、ビタインさんと知り合いなのか? 」
セロフィート
「 ビタインさん??
彼はビィタイーン博士です。
銀河駅の開発に携わっている天才発明家です 」
マオ
「 此の虚言ジジィが?? 」
博士:ビィタイーン
「 セロッタさん、何を仲良く話しとるんじゃ!
其のガキは盗人じゃよ!!
ワシのチップを横取りしたんじゃよ! 」
セロフィート
「 はぁ?
ビィタイーン博士、本気で言ってます? 」
博士:ビィタイーン
「 …………ど、どういう意味じゃ?? 」
セロフィート
「 紹介が遅れましたね。
彼はマオ・ユーグナル。
ワタシの身内です。
ワタシのマオが盗人なんてチンケな真似をすると思います? 」
マオ
「 セロぉ〜〜 」
セロフィート
「 寝室で待つ様にと言いましたけど? 」
マオ
「 …………御免なさい… 」
セロフィート
「 マオ、残りのチップをビィタイーン博士に渡してください 」
マオ
「 な、何でだよ?? 」
セロフィート
「 チップなんてマオには必要ないでしょう 」
マオ
「 だ…だけど……。
折角34万チップ迄増やせたんだぞ!
後6万チップあれば、セロカ君のレジャーセットと交換── 」
セロフィート
「 マオ、言う通りにしてください 」
マオ
「 …………はい…。
…………ビタイン…ビィタイーン博士……残りのチップです… 」
博士:ビィタイーン
「 ──ふん!
さっさと素直に渡せば良いんじゃよ!
セロッタさん、坊やの躾はちゃん── 」
セロフィート
「 はぁ?
ワタシのマオを盗人呼ばわりして、偉そうに言わないでください。
金輪際、ワタシの許可無くワタシのマオに関わらないでください。
其は手切れ金です。
ビィタイーン博士、良いですね? 」
博士:ビィタイーン
「 セロッタさん…ちとワシに冷たいんじゃないかのう 」
セロフィート
「 ふふふ。
2度目は無いですよ。
破れば、博士を誘拐した人達に引き渡します 」
マオ
「 セロ、駄目だよ!
ビィタイーン博士は口約束を簡単に破るんだぞ! 」
セロフィート
「 知った事ですか。
抑、ビィタイーン博士と約束はしてません 」
マオ
「 セロ…… 」
セロフィート
「 マオ、1号車へ戻りましょう 」
マオ
「 う、うん… 」
セロフィート
「 ビィタイーン博士、貴方とは此処でお別れです。
精々カジノを楽しんでください 」
博士:ビィタイーン
「 セロッタさん…。
今夜、ワタシと美味い酒でも── 」
セロフィート
「 ふふふ。
丁重にお断りします。
夜はマオと過ごすと決めてます。
朝迄マオと居ます 」
博士:ビィタイーン
「 子供と夜を明かすなんて母親じゃあるまいし…。
ワシと大人の付き合いを── 」




