セロフィート
「 ワタシが任されている地球は銀河群の中にあります。
惑星ケーレユも別の銀河群の中にあります。
50個程度か50個未満の銀河の集合体──銀河群と、数百個から数千,1万規模の銀河の集合体──銀河団が集まり、形成された銀河の大規模な集団──超銀河団となります 」
マオ
「 …………違う銀河群だけど、同じ超銀河団の中にあるんだな?
スケールのデカい話だなぁ… 」
セロフィート
「 宇宙ですし 」
ウェイター
「 流石は大株主のセロフィート様!
メルセック銀河星系にも銀河駅を作る計画が立てられているんです 」
マオ
「 ベルデーク銀河星系だけじゃなくて、隣のメルセック銀河星系に迄広げるのは何で?
ベルデーク銀河星系だけじゃ駄目なのかな? 」
セロフィート
「 未知の星系に憧れを抱くのは、何処も同じです 」
マオ
「 そうなんだ? 」
セロフィート
「 マオ、ウェイターさんに料理を注文しなくて良いです? 」
マオ
「 ──あっ、そうだった!
えぇと〜〜〜 」
ウェイター
「 慌てず、ゆっくりで構いませんよ 」
マオ
「 うん(////)
取り敢えず、──此処から此処迄の料理を頼もうかな? 」
ウェイター
「 ………………27品で御座いますか? 」
マオ
「 うん。
こう見えても、オレは大食いなんだ!
ちゃんと残さず全部食べれるよ 」
セロフィート
「 ワタシも一緒に食べます。
ウェイターさん、お願いします 」
ウェイター
「 は、はい。
かしこまりました!
時間が掛かりますが宜しいでしょうか? 」
マオ
「 うん。
順番は任せるよ 」
ウェイター
「 かしこまりました。
御用が御座いましたら、ボタンを押してスタッフを御呼びください 」
マオ
「 うん、有り難う!
──なぁ、セロ… 」
セロフィート
「 どうしました? 」
マオ
「 さっきの話に戻るけどさ、惑星ケーレユにも、セロみたいな人形が居るのか? 」
セロフィート
「 居ますね 」
マオ
「 じゃあ、セロと同じ顔してるのか? 」
セロフィート
「 してますね。
宇宙背景放射内の一切を運行されておられる主宰者──宇宙間に遊在する大いなる力の根原は〈 久遠実成 〉だけです。
容姿は同じですけど、中身は違います。
1万年経てば〈 久遠実成 〉により作り替えられます 」
マオ
「 セロと変わらないんだな。
……作り替えられる度に性格が変わるなんて、ややこしいよな…。
オレはさ…1万年の期限が来て、セロが作り替えられても中身はセロのままが良いよ。
変わらないでほしいよ 」
セロフィート
「 マオ…… 」
マオ
「 なぁ、セロ……。
古代魔法って宇宙でも使えるもんなのか? 」
セロフィート
「 使えますよ。
〈 テフの源みなもと 〉は宇う宙ちゅうコズモにも存そん在ざいしてます 」
マオ
「 そうなんだ? 」
セロフィート
「 おや?
疑うたがいますか。
其それなら、彼あ処そこに見みえる星ほしを〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉へ変へん換かんしましょう 」
マオ
「 止やめい!
生いき物ものが生せい息そくしてるかも知しれないだろ! 」
セロフィート
「 彼あの星ほしには酸さん素そが無ないですから、生せい物ぶは生せい息そくしてません 」
マオ
「 そうなのか? 」
セロフィート
「 有ゆう毒どくガスが充じゅう満まんしてる星ほしです 」
マオ
「 危き険けんな星ほしなんだな… 」
セロフィート
「 人じん類るいが立たち入いれない星ほしは山やま程ほどあります。
先せん人じん達たちに開かい拓たくされて銀ぎん河がギャラクシィ鉄てつ道どうプルマンの駅えきステーションがある星ほしは未まだ々まだ少すくないです 」
マオ
「 少すくないのか?
以い外がいだな 」
セロフィート
「 未み開かいの惑わく星せいを開かい拓たくするのは危き険けんが伴ともないますし、時じ間かんも莫ばく大だいな資し金きんも掛かかります。
先まず、惑わく星せいの近ちかくに移い動どう式しきの銀ぎん河がギャラクシィ駅えきステーションを建けん設せつしてから惑わく星せいの開かい拓たくに取とり掛かかります 」
マオ
「 そうなんだ? 」
セロフィート
「 開かい拓たくされた惑わく星せいには人にんセロ形ぎょうフィートは居いません 」