素直
私の思い全てです。
何書いてんだ、気持ち悪い、そう思った方はすぐにブラウザバッグしてください。
良い作品に出合えると良いですね。
ただの一人の意見です。それをお忘れなきよう。
俺はずっと素直なのが正解だと思ってた、いや、今も思っている。
でも、なんでこうなってしまったのだろう。
生徒指導室に呼ばれ、学年主任の先生に怒られる理由は何?
「お前……女の子を泣かしたそうだな」
「……っは。いや、勝手に泣いただけですよ」
俺は納得いかない態度で学年主任と対面で話していた。
「いや、こっちは泣かされたって苦情が来てんだけどな。悪口言ったとかなんかでよ」
「悪口?本心を言っただけじゃないですか。何が悪かったんですか?」
「何て言ったんだ?」
「え?生理的に無理だから。もう話しかけんな、そう言っただけですけど?」
「ああ!」
先生は怒号と唾を顔に向って飛ばす。
「そんなこと言って、傷つけておいてなんだその態度は!!」
「何が悪いかわかってないからですけど」
ウザそうに対応する俺は主任の怒りにさらに火をつけた。
「駄目に決まってるだろ!」
肉薄する主任が気持ち悪くて仕方ない。
「なんで?」
「そりゃ!人を傷つけてるんだぞ!しかも女だぞ!」
「女だから?なんだよそれ……。俺が女を傷つけた、女が俺を傷つけた。同じ怒り方するか?しないだろ。……絶対」
俯き様に自分の心の声を漏らす。
「俺は平等にみる!その上でお前は反省するべきだ!」
「信じられない」
「なんと思ってもらって構わない。とりあえずお前は謝れ!」
「悪いことしてないのに何で謝らなきゃいけないんだよ」
「悪いことしてるだろ!傷つけて!」
「本音を言うことが傷つける?っは……。何言ってんだ……」
「人を傷つけてまで言うことじゃないだろ!」
「本音を隠せってのも大分きつい罰じゃね?一人の一意見を聞き入れれなくて何が民主主義だよ。相手否定して何が受け入れるだよ。真逆なことしてるじゃん……。……ほんとに何が悪いんだよ」
「……っはあ、ったくどうしようもないやつだな。良いか?社会出てそんなこと言ってたら殴られるぞ?」
「それがおかしいって言ってんだよ!」
少し感情が昂ぶり荒げた声を出してしまった。
「お前の意見もわかるがそれが社会なんだよ。認めろ。認められないならお前がどうにかするしかねえな。できるか?できないだろ?」
「……絶対おかしいだろ」
っくそ……。
「おかしいのは分かる……。それと……」
「なんですか?まだあるんですか?」
俺と主任の昂っていた気持ちが少しずつ落ち着いていく。
「先生!」
ガラッと勢いよくドアが開き焦りながらに一人の女教師がそう言った。
「ん?どうかしたんですか?」
「早く来てください!」
「お、おお!」
主任の手を引き、女教師は廊下を走った。
「お前もこい!」
廊下から主任がそう呼んでいる。
……一応行くか。
何か関係があるのかもしれない。そう思った瞬間、冷や汗が体から噴き出る。
外へと出てギャラリーが出来ている場所へとすぐに向かった。
「何があったんだ!」
主任は焦ったようにそう言う。
「じ、自殺未遂だと!?なんでだ!」
焦る主任はすぐに救急車を呼び対応。応急処置に入る。
ともに俺の心臓は音が大きくなり、早くなり、……怖かった。
自殺未遂……。
「あんたのせいよっ!」
一人の生徒が俺に怒りを向けてそう言った。
なんでだよ。なんでこうなったんだ。
好きで告白されたから無理、って断っただけじゃん。理由言われたから答えただけだろ。なんでだよ。
こちらを見る目が全て俺を責め立てている、そんな感じがした。
ふざけんなよ。人の意見も受け入れられなくて、努力もしようとしないで死ぬ?何がそんなに辛いんだよ。ただの逃げじゃねえかよ……。
俺は素直な意見を……。
救急車に乗り込む主任は一瞥して病院へ搬送されていった。
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少し時間が経過し、先生は帰ってきた。
「……一応、一命を取り留めたようだ」
「……」
生徒指導室で二人、俺はそう告げられる。
どう答えりゃいいんだよ。良かったですね?ふざけんな。俺を安心させて何になるんだよ。
「……こうなるから傷つけるのが駄目なんだ、わかるか?」
「……」
「いいか、お前は一つの命を一言で奪おうとしたんだ。これからの未来、周りの人達の幸せ、どれだけの影響が出る?将来誰かのためになるかもしれない。そんな子の命を……。お前がどれだけの責任を背負って生きてかなきゃいけないか分かるか?たかが一言がここまでの大事になるんだぞ?本音を言えることは凄いことかもしれない。でも人の命を奪うほどの影響力があることは忘れちゃいけない。言葉一つには重い責任が伴うんだ。少しは分かるか?」
俺は一つコクッと頷いた。
俺はずっと素直なのが正解だと思ってた、いや、今も思っている。
でも、人を殺してまで、犯罪者になってまで、自分の心がキュッと縮まる思いまでしてやることだったのか……。
自分のした事の重大さを責任を心に刻む。一生を掛けて。
実際に経験したことのないことなので、このようなことがあるかはわかりません。
主任も私の想像、全て想像で、リアルを求めているわけではないです。
不快に思われた方がいたらすみません。
反発なんてしようとすれば誰でも出来ます。受け入れる、そういう意見もあるよ、そう思っている人もいるよ、と、考えてから言葉をかけてやってください。
私の心は脆いです。