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今日から学校が始まる。


「ふぁ〜、学校かぁ。行きたくないなぁ」


なんて言っても引き取ってもらってそれに初日から学校なんて休めるはずもなく私は真新しい制服に着替える。


「椿ちゃーん、着替えた?」


ドアの外から奏さんの声が聞こえた。


「はい、ちょうど今」


「入るね」


ガチャッとドアが開き奏さんが入ってきたかと思えばパアァッとした明るい笑顔になった。


「やっぱり椿ちゃん可愛い、制服もよく似合ってるよ」


相変わらず私を抱きしめてくる。そんなに締め付けると制服がシワになっちゃうよ奏さん‥


そして私は奏さんと一緒に家を出た。


「そういえば優さんは来ないんですか?」


「フフッ、多分もうすぐ会うよ」


そう言うと優さんが前の方で歩いてた。


「いたいた!優!おはよう」


「おはよう、奏、椿ちゃん」


「おはようございます。えと、優‥先輩?」


「普段通りでいいよ?」


「あ、あのおはようございます、優さん‥」


「なんか椿ちゃん初々しくていいねぇ!何かあったらお姉ちゃんか優に言ってね」


そうして始業式が終わって私は自分のクラスに向かった。


友達もいないので私は1人席に座った。


すると何人かの女子が来た。


「えと姫野さん、私は鈴原すずはら まいよろしくね!舞って呼んで」


「よろしく、私も椿でいいよ」


「私は遠藤えんどう 香苗かなえ、私も香苗でいいよ」


「椿ちゃん物凄い可愛いねぇ!入学式から話題になってたよ!しかもあの奏先輩と一緒に登校してたでしょ?仲良いの?」


香苗がいきなり訪ねてきた。


「仲良いっていうか一緒に住んでるんだ」


「え?そうなの?親戚か何か」


「うん、親戚なんだ。ちょっとあってお世話になってるの」


「はぁー、奏先輩の親戚なら可愛いのも納得だわ!奏先輩、うちらの中学でも可愛いって有名だったんだぁ」


別に親戚なら可愛いってあるわけないじゃん。って思ったけど言うのはよそう。それくらいのコミュ力はあるからね。


「あはは、話題になっても困るな、疲れるし」


「そうよねぇ、男子にエロい目で見られるのはキモいよねぇ」


舞と香苗はあれこれ話し、友達になってくれた。まぁこれでひとまず安心かな。ぼっちにならなくて済みそう。と思って他の人たちをきょろきょろ見ると入学式の時ぶつかった男子もいた。


あー、同じクラスなのね。あの時は悪かったなぁと思いながら私の高校生活が始まろうとしていた。




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