悲運な指導者
第一章 南の神聖法皇
男は日本の熊本県に生誕した。家は貧乏、大家族。親父が畳職人で家族の生活を食い繋いでいた。男の名は松本智津夫といった。彼は生まれつき緑内障で片目が見えなかった。また、兄は全盲であった。
ある日。
「智津夫、学校...転校ね......ごめんね...」母が泣きながらそういった。自分には理由が分からなかった。でも母の泣き顔に胸が締め付けられたのであった。「うん。わかった。」と私は返事した。
外からもの音が聞こえる。父が荷物を積み込んでいた。
「早く行くぞ。」
「ここは?学校?」
「はい、よろしくお願いします。」父が何やら頭を下げている。「智津夫、あなたは今日からここで暮らすのよ。ごめんね。」母が泣きながらそう言って私の前から消えた。
「尊師!尊師!大変です!東京の青山総本部が創価に堕とされました。このままだと東京本部は全滅です。尊師何か指示を!」
『クシュティガルバと共に〝チャチャ〟をもって向かうんだ。早くしろ。』
『ここが正念場だぞ。お前達はいつも過酷な修行をしているから出来る。襲撃を完遂せよ!』
「分かりました。我等が尊師」
マハーグルアサハラ