非日常的な朝
にゃーお
どこからか聞こえてきた猫の鳴き声は、俺を眠りから強制的に目覚めさせた。
一体今は何時なのだろう。
時間を確認するため、目を閉じたまま、いつもスマホの置いてある方に手を伸ばす。
すると、指先が何か柔らかいものに触れた。
それと同時に、「きゃっ!」と、悲鳴があがる。
これ感触は一体何だ?今の悲鳴は?
寝起きで思考が追いつかない。直接見た方が早そうだ。
謎の感触の正体を確かめるため、瞼を開く。
すると、目をまんまるにして口をパクパクと開けた少女がいた。
(誰なんだ?)
暫しの間少女を眺め、考える。
駄目だ、どう考えても朝俺の部屋に美少女がいる理由が思いつかない。
(ていうか、これは本当に現実なのか?もしかするとまだ夢の中にいるんじゃないか?)
そうだ、夢に違いない。きっとこのリアルな感触もマウスパッドか何かを掴んでいるだけだろう。
だが、夢だとはいえ美少女の胸に触れているのだ。心ゆくまでこの感触を愉しませてもらうことにしよう。そこまで考え、指に再び力を入れようとしたところで
「い、いつまで触ってんのよっ!このへんたいっ!」
バシンッ!
少女から鋭いビンタが飛んで来た。
そのビンタのやたらと現実的な痛みが、再び俺の意識が刈り取っていったのだった。
小説を書くのが初めてなのでゆっくりと試行錯誤しながら書いていくつもりです。
どこまで続けられるかわかりませんが宜しければお付き合いください。