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それ、イケメンに限ります?   作者: 夢呂
動き出す気持ち
20/40

壁ドン(楓目線)

「柏木さん“ケイ”って、誰?」


え、なんで私、壁ドンされてるの?


しかも、然くんではなく、留羽の彼氏である鳥羽くんに。


「“ケイ”?――――誰かな?聞いたことないけど」



それより、この至近距離やめませんか?

ドキドキ止まらないですー。


「嘘つかないでよ、知ってるんだよね?君、留羽の親友だろ?」


鳥羽くんの整った顔が私に迫る。

ちょ、思考停止しますから、本当やめて。


私は顔を背け、考える。



――――留羽の知り合いで…ーーー“ケイ”?


「それは、他校の人?」


「うん」


「男子高校生?」


「うん」


同学年(タメ)っぽかった?」


「うん」


「イケメン?」


「いや、別にイケメンではない。フツウメン」



――――なるほど、だとしたら“アイツ”だ。


「それ、留羽の元彼じゃないかな?」



「は?」



「何よ、留羽にだって中学時代彼氏ぐらい居たわよ」


―――留羽とは中学違うから、私はよく知らないけど。


でも、然くんから聞いたことがある。少しだけ。



「―――“留羽は、そいつのせいで心に傷を負った”」


「え…ーーー」


鳥羽くんが驚いた表情で壁についていた手をぶらんと下げた。


「“弄ばれて、捨てられた”って」


――――留羽が人との関わりを避けていた理由のひとつ。



立ち尽くしている鳥羽くんに、今度は私が壁ドンする。


「だからもし、鳥羽くんが留羽のこと本気じゃないなら」


――――見張り役、なめんなよ?


「今すぐ留羽の前から消えて」


遊びだったら、絶対に許さないから。




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