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それ、イケメンに限ります?   作者: 夢呂
プロローグ
2/40

可愛い妹は俺が護る(然目線)

「そっか」


留羽がそう言うときは、大抵「もう関わらないでおこう」という意思表示が含まれる。


せっかくバイトを休んで、妹の護衛のためにこうして迎えに来たのになぁ…。


でも、隣を歩く留羽の横顔が天使のように可愛らしいので許す。



「ん…?」

俺が振り返ると、留羽が上目遣いで見つめてくる。


「どうしたの、お兄ちゃん」


「いや…何でもない」

心配かけまいと、天使のように可愛らしい留羽に微笑みかける。


――――少し離れたところだが、予備校からずっと同じ距離で人の気配を感じる。

歩く速度を俺たちに、“明らかに”合わせている。


まさか留羽のストーカー!?


もしそうなら絶対に許さない。


俺の天使には、指一本触れさせないからな…!




「お兄ちゃん、さっきから心の声が駄々漏れだけど」


留羽が冷ややかな視線を向けながら、言う。



あー、こんな冷ややかな視線をくれる留羽も、可愛いなー。



「照れるとこ?キモいんだけど」


留羽、どんなお前も兄ちゃんは大好きだ!!




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