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放課後ロルプライズ!  作者: 場違い
2章・電脳世界の呼び声
23/73

要領を得ない会話劇 1

「怜斗、なんでお前、あんなに物分かりいいんだよ?」


「どういう意味だ?」

「普通さ、『この蝿は津森の精神から作られてて……』なんてデンパな話、そう簡単に信じられるか?」

「現にそうだっただろ。蝿も津森さんもそれを認めた」

「……だけど、それにしたって」


「『お前何か知ってるんじゃないのか』……そう言いたいのか?」


「…………疑ってるわけじゃないんだけどよ」

「分かってるさ。みんなからすれば怪しすぎるほど、俺は物分かりがいいだろうな」

「……怜斗、何か知ってるなら隠さず言ってくれねーか?」


「…………たしかに、『何か』知ってる。だけど、言えない」


「……言わないと、このままお前を疑い続けることになるかもしれない。って言ってもかよ?」

「言わないんじゃない、言えないんだ」

「違うのか?」

「言えるなら、とっくに相談してるさ。……人は誰しも、可哀想な目で見られたくないって思うだろ?」

「それを言ったら、俺がお前を可哀想がるってか?」


「俺をじゃない!あいつのことだから言えないんだよ!」


「……なんとなくは分かった。詳細は教えなくてくれていい」

「このことは忘れてくれ。詳細を知らなくても、あいつに何かがあるって、そういう目で見られたら意味がない」

「そんな目じゃ見ねーよ。お前より俺のが分かってるさ、可哀想な目で見られたくないってコトバの意味は」

「……ああ、悪い」

「とにかく、やけに物分かりのいい理由が知れてよかった。あとひとつ聞いておきたいことがあるんだけどさ」

「この際だ、言えることなら全て、お前には話しておくよ」


「お前は、事件の犯人が誰か、だいたいの見当がついてるのか?」


「………………心当たりなら」

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