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ボケとツッコミは日常的!  作者: サイト
16/17

発表会は日常的!(上)

「さぁ、勝負じゃ!十夜!」


その日、藍那は知ることになった。

校長の笑いのつぼの浅さを……

加藤家三人は左から順に校長。藍那。美智子と言った感じに狭い部室の中で並んで椅子に座っていた。

漫才部はまともに活動したことがない。

今回が初めての発表。

十夜はドキドキしながら漫才の打ち合わせを宏平と桂太でしていた。

今回は、秋穂、瑞希、咲、女子三人。宏平、十夜、桂太、男子三人に分けて漫才をすることになっている。

第一陣に女子三人が漫才を発表する。

次に男子となっている。

そこで、加藤家が全員笑えば今回は漫才の勝利。

焼肉+旅行と言った豪華なプレゼントが手にはいる。


気合いは十分。

瑞希が声をかけると同時に漫才部のメンバー全員で円陣を組む。


「では、皆さん!今日は全力でいきますよ!」


『おー!!!!!』


纏まりのある掛け声で漫才部の廃部を賭けた戦いが幕を開けた。







◇―アイドル―


「秋穂!私アイドルになります」


「いきなり決意表明されても反応に困るわ。瑞希」


「いきなりでは、ありませんわ!昔からアイドルになるのが夢でした!」


「初耳よ。今日まで付き合ってたけど聞いたことなかったわよ」


「へいガール!声優なめてンのかい!?」


「声優の話なんて一切してないわよ!咲、そのキャラ似合わないからやめなさい」


「秋穂先輩。そんなんでアイドルになれるとでも?」


「アイドル目指してるなんて言ってないわよ?私」


「そうよ!秋穂!今は個性がある子がアイドルになるんですよ!?」


「知らないわよ!アイドル目指してないから、別に個性そこまで出さなくてもいいの」


「そんなんでアイドル目指していけるとでも!?」


「だから、目指してないわ!!!!!」


「秋穂にはアイドルの極意がわかってませんわ!咲ちゃん言ってやんなさい!」


「了解です!まず、アイドルの極意その一!!」


「本人無視して、会話を進めないで!!!!!」


「おかし!!!!!これが大事!」


「いきなり、必要ないものだしたわね。逆に必要ないものよおかしって」


「何を言ってるんですか秋穂!これは、小学生でも知ってる極意ですわ!」


「なんの極意よ」


「おさない、かけない、走らない」


「避難訓練か!!!!!しかも、語呂があったないし!走らないどれだけ強調したいのよ!」


「秋穂よく考えてください。アイドルが静かにしてはいけないではないですか!」


「避難時くらい静かにしろよ!ただの迷惑よ!」


「秋穂先輩。みんなに元気になってもらわないと!」


「避難訓練で元気になられても困るだけよ!」


「秋穂、これは避難訓練の極意ではありませんわ!アイドルの極意ですわ!」


「ただのパクリじゃない!」


「そんなに言うならば、アイドル極意その二ですわ!咲ちゃん!」


「アイドル極意その二!おすし!」


「パクリだよね!?」


「押せない!スイッチ!仕方がない!」


「何の話し!?」


「秋穂、諦めも大事だと言うことですわ」


「諦めちゃダメなんじゃないの!?」


「アイドルにそう簡単になれるなんて思わないでください!」


「何で自分で現実突き付けんのよ!」


「秋穂アイドルは、可愛ければなれますわ」


「さっき個性が何とか言ってたわよね!?」


「秋穂先輩、アイドルの極意その三聞きます!?」


「聞かないわよ!」


「アイドルって何かしら?」


「私がしるか!!!!!」


「アイドルの極意その三!おはし!」


「言わなくっていいから!」


「……あっ」


「ボケ考えてなさいよ!」


「おい!反省!してんのか!」


「誰に言ってんのよ!」


「落ち着きなさい。秋穂。アイドルはいつも、クールでいないと」


「だから私はアイドル目指してないわよ」


「でも、秋穂先輩はアイドルになれると思いますよ?」


「な、なによ、いきなり」


「きっとアイドルになって、テレビにでて、映画にでて、写真集だして、CDだして……」


「そうですわ。秋穂、きっとなれますわ!!!!!」


「いや、そんなこと言われても……」


「だから!」


「だから?」


「オーディション一緒に受けましょ?」


「一人で行きたくないだけかい!!!!!」






漫才の終了。

三人は部室の外に出て、十夜達と合流した。


「秋穂先輩どうでした?」


「疲れた……」


「あっ、お疲れさまです。で、校長たちは?」


「楽しかった」


「先輩の感想は後で聞くから!校長たちの様子は?」


「笑いそうになった」


「お前の様子じゃなくて!校長たちの様子は!?」


「校長って意外と若いわね」


「誰が校長の印象なんて聞いたよ!?」


「奥さん倒れていたわ」


「えっ!?」


「校長は、顔押さえて、不気味な声出してたわ」


「笑ってるわ!きっとそれ笑ってる!」


「でも……」


「でも?」


「娘さん笑ってなかったわ」


「……笑わなかった?」


十夜は一気に状況が険しくなっていることに気がついた。


校長と美智子さんが笑いのつぼが浅いのは知っていた。

しかし、藍那の笑いのつぼがどれだけ浅いかは知らなかった。あの二人の娘だから、藍那も浅いと思っていた。


十夜は、焦っていた。

このままでは、危ない。


刹那、宏平が部室の中を除けと言った。

十夜はちらり、部室の中を覗いた。

美智子さんは倒れて笑っていた。

校長は、顔を手で隠し震えていた。

そして―


「あ、あれって……」




つづく

「ねぇ……」

「何ですか?秋穂」

「校長の娘さん、防御力高いわね」

「えぇ。あれが有名な千年の盾と言うものですかね?」

「ごめん。瑞希。何いってるかわからない」

「てへ!!!!!」


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