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第8話。山岳マップその6~レベル2水系ダンジョン制覇!ヘッジ、珠恵のレベルアップと拠点の確保。

ヘッジは、3人の従者に会った翌日。

レベル2ダンジョン、最奥、

コア部屋前にあるラスボス部屋の扉を開いていた。


通路から一歩もラスボス部屋に入る事無く、

100mほどの遠距離から、

ヘッジ軍、レベル10弓ゴブリン10匹による一方的な攻撃が、

レベル2ダンジョン、コアガード、

レベル20ヒュージアイススライムに、振りそそぐ。


ヒュージアイススライムは、50発を越える矢を受け、

小山の様に盛り上がったシャーベット状の身体が崩れ、

目玉焼きの様に地に広がった・・・。


「な?

表と一緒、楽勝だったろ?!

見たかw

ババァ!!」


ヘッジは、ダンジョン初潜入にて、

山岳地帯の半島の付け根、魔の森にある、

水系レベル2ダンジョンを制覇したのだった。



ヘッジは、レベル2のダンジョンコアを手に入れ、

珠恵は、レベル2のコアを吸収した事により、レベル2となる。


珠恵の使役部隊数は、2つ増え、3部隊から5部隊。


並の魔物を使役出来る数で言えば、

10匹増え、15匹から25匹へ増えたのである。


そして、珠恵は、一段階上位の魔物、

5匹1部隊の、並みの魔物でレベル15、

1匹1部隊の、特別な魔物ならレベル20までを、生み出せるようになったのだ。


また、珠恵の総魔力、最大MPは、200から500。

領地も、半径10mから20m、

魔物や素材等を収納するアイテム収納も、2tから4tへと増強された。


しかも、入手したダンジョンコアは、

ヘッジの予想通り、水系の魔法属性を持っており、

珠恵は、無属性、獣系や低位の魔物のみを生み出せるダンジョンコアだった所から、

魔法属性水系の魔物も、生み出せる様になったのだった。



ルーシーとミヤーザは、ヘッジを褒め称える。

「凄いです!

ヘッジ様!!

今朝レベル1だったのに、ヘッジ様は、もうレベル13となってます!!!

何もせず付いて来ただけなのに、私もレベル7から、同じくレベル13です!!」


「ホント、凄いわねぇ。

さすが、ノルン様の御使い。

一度も攻撃されずに、レベル2ダンジョンを制覇、頼もしいわぁ」


ヘッジは、まんざらでも無い表情で言う。

「いや、俺のレベルなんぞ、問題じゃないんだw

珠恵さんに魔力をコンバート出来る量が、チョイと増えた程度の事さ。

それより珠恵さんのレベルアップ、これがでかい事なんだ」


キマーリが、軽く頷きながら言う。

「まぁそうじゃの?

しかし、レベル2のダンジョンなら、

ワシ等3人でも、潰せん事は無いがの?

で、ヘッジよ?

お前は、これからどうするのじゃ?」


ヘッジは、答える。

「やる事は、同じ、力を付ける、

この半島のダンジョンを潰して回るんだが・・・。

つーか、後は、俺は一人で」


キーちゃんが、ヘッジの言葉を遮り、大魔狼の上で言った。

「ヘッジちゃん?お腹空いたー」


ミヤーザが、笑みを浮かべ、頷いて言う。

「朝早かったもんねぇ?

ここで、ご飯にしましょうか?」


ルーシーは、楽しげに、自分のアイテム収納から敷物を出し、

ミヤーザも、アイテム収納から昼食を出し、食事の準備を始めた。


糞!

こっからは一人でやるってーのに、

おばちゃんも、どちゃエロも、聞いちゃ居ねーな!!


つーか、もはや、

爆乳ホルスタインと、おっとりおばちゃんは、

俺の話しを聞く気が無いな?!!

何を言おうが、シレとっと付いて回る気だな?


・・・まぁ良い。


ババァのコンバートで、魔力を貯める時間は短縮されたが、

やった事は、俺一人でやったのと変わらんw


レベル27の元聖騎士ババァと、

回復役の僧侶おばちゃんが居るから、

初潜入からコア入手まで、俺も大胆にやれてはいるんだが・・・な。


とにかく、部隊の再編成だ。


珠恵さんの使役部隊が、5部隊になったから・・・。


ツバメ、トンビで、索敵2部隊。

遠距離攻撃3部隊。

俺の直接使役の大魔狼、1部隊が、

前衛兼、おとり、撹乱、奥の手、がベストか?


攻撃部隊の冷気系の魔物への変更は、戦力うpにはなるが、ダメだ。


珠恵さんが、コアを吸収してMP全回復したとは言え、

MP500ぽっちじゃぁ・・・な。


戦闘ごとに3部隊、15匹の魔物に攻撃魔法でMP使われちゃぁ、

珠恵さんのMPがすぐに底を付く。


MP2の魔法攻撃だって、一回で30MP、20戦も出来やしない。

それ以外に、使役自体にMPだって掛かる訳だしな。


やっぱり、コスパ重視、MPいらず、物理、遠距離攻撃・・・弓だな。


今は、無理やり並の小ゴブリンに弓を持たせてるが、

命中精度と威力向上の為、小ゴブリン『アーチャー』に格上げとするか・・・。


魔狼も、レベル2のコアガードの魔石が手に入ったから、

カス魔石十数個から、コアガードの魔石1個にコアを取り替えて、

100%力を発揮できる様に。


並の魔物を生むためのコア、カスみてぇな魔石は100個以上・・・。

十分手に入ったな。


大軍を使役出来ねーんだから、

余るカス魔石を使って、装備品、弓の質を上げて、

カス魔石使って革装備も作り、大魔狼に装備させて・・・。



ヘッジは、これからの予定を昼食中、キマーリに説明する。


基本路線は、ヘッジ軍の戦力の増強。


このレベル2ダンジョンコア部屋の龍脈を拠点に、

珠恵の魔力回復を行い、半島中のダンジョンを攻略する。


トンビによる広範囲索敵で発見した魔物から、

この半島には、最低限もう一系統、土系のダンジョンがあると思われた。

珠恵が、土系魔法を手に入れる目処は、付いているのである。


また、魔法系統とは違うが、

虫系、植物系、爬虫類系の魔物も確認していた。


それら別系統の魔物を生み出すダンジョンコアを吸収すれば、

珠恵も無属性下位の獣系以外に、

上位、特殊な、虫系、植物系、爬虫類系の魔物を、

生み出せる様になるのである。


一方、この半島のダンジョンは、

レベル4が上限だろうとヘッジは踏んでいた。

つまり、珠恵のレベルアップも、4までと言う事である。


上限には、瘴気、邪気の濃さが関係している。

大気中の瘴気邪気が、魔族の支配地域より薄いのだ。


逆に言えば、

魔族は、支配地域の瘴気邪気を、増強しているとも言える。


瘴気邪気が濃ければ、ダンジョンコアは、より成長でき、

ダンジョンコアのレベルが高ければ、

それだけ高レベルの魔物を、生み出す事が出来るのだ。


この半島には、そこそこの龍脈地脈が、そこそこにあるのだが、

邪気瘴気が足りず、ダンジョンコアは、

レベル4以上には成長出来ない状態と、ヘッジは見て居た。


ヘッジ軍に必要なもの、

それは、ダンジョンコア。


それは、人の手の及ばぬ魔の森と化した、

この山岳地帯の半島に、30ほどはある。


珠恵の、地水火風闇と言う魔法の系統集め、

平行して、虫系、植物系等の魔物の系統集め、

そして、レベルの高いダンジョンコアで、珠恵のレベルアップを目指す。


これが、ヘッジの基本戦略であった。



キマーリが、食事が終わり、意地悪そうな表情で言う。

「ふんw

小僧!

銅盾の借金返済は、いつになる事じゃろうな?」


ヘッジは、舌打ちをして、まくしたてる。

「っち。

このダンジョンは、水、冷気系だから、

コアの野朗は、雪と氷を溜め込んでやがった、

コアからの金属素材は、俺が矢尻に使う程度しか、手に入らなかったんだよ!!

あとの収穫は、魔物から雑魚い魔石と、

ちょろっとドロップした、薬草と毒消し草だったろーが!」


ヘッジは、一気にまくしたて、少し落ち着き、キマーリに言った。

「この、ごうつくババァが・・・。

土系ダンジョン攻略すりゃぁ、金属素材をコアが溜め込んでんだろ?

今に1000倍にして返してやるから、ダマって見てろよw」


2人の口喧嘩が始まりそうな事を無視して、

ミヤーザは、食事を片付けながらおっとりと、キーちゃんに言った。

「美味しかったねぇ?

さて、お引越しだよ?」


キーちゃんが、伏せる大魔狼に並んで、ご機嫌に転がりながら言う。

「お引越しー?」


ルーシーが、ヘッジに問い掛ける。

「ヘッジ様?

こちらを拠点となさるんですよね?

荷物を運び込まなければ、いけません」


ヘッジは、話の通じぬ2人を無視して、転がるキーちゃんに言う。

「こら、キーちゃん、行儀が悪いぞ?

食べてすぐ寝ると、牛になっちまうんだからな?」


キーちゃんは、注意されても転がりながら言った。

「ルーシーちゃんみたいになるー?」


ルーシーとミヤーザは、食事の片づけをしながら、

ヘッジとキーちゃんの会話を聞き、くすくすと笑って居る。


キマーリも、鼻で笑いながらヘッジに言った。

「フンw

キーちゃんが口答えするのは、小僧!

お前の影響じゃぞ?」


ヘッジは、目をむいてキマーリに言い返す。

「んぁ?

何で俺なんだよ?!」


キマーリは、得意満面に言った。

「それじゃw

すぐに、喧嘩腰で言い返すではないかww

子は親に似るものじゃwww」


糞っ!

糞ババァめ!!


ったく、

話の通じない2人は、もうここに住む気で、いやがりやがるし・・・。


くぅ・・・仕方が無いか。

・・・借金返済までは我慢だ。


俺は、借りは作らんっ!


この半島のダンジョンを全部潰して、珠恵さんを強化すれば、

ここらは安全となるだろう。

そしたら、まとまった金目のもんを置いて、

俺は、一人、気ままに出て行くさ。


いや、キーちゃんを、安全な町まで連れて行って、

保護し続けても良いんだ。


そうと決まりゃぁ、

さて、引越しか・・・。


まずは、コア吸収で回復し切った珠恵さんの魔力500で、

レベル2で作れるようになった、レベル15の小ゴブリンアーチャーを5匹作り、

元の10匹の弓小ゴブも、同様にレベル15アーチャーに格上げだ。


んで、武器の強化だ、なんだかんだして、

ダンジョンの壁だの床だのブチ抜いて、

このコア部屋への近道を、珠恵さんに作らせる。


・・・後は、このダンジョン内の魔物、残党の殲滅?

いや、放置で良いか。


ダンジョンは潰れ、領地では無くなったんだ。

残党は、野良魔物となったてぇこった。


使役する魔物への、ダンジョンコアからの魔力供給が絶たれれば、

魔物のコアたる魔石の魔力が切れ、いずれ残党は勝手に死ぬ。

魔物の命は、半年も持つまい。


まぁ、魔力切れを起す前に、魔力補給、雑魚コアの補給をしに、

他の魔物を襲いに散って行くんだろうが、

人気も無いこんな山の中だ、ほっとけば良いさ。


このダンジョンの魔物から、欲しい素材もありゃしないしな。

ここの雑魚い魔物なんぞ倒しても、俺のレベルアップにもなりゃしねぇ。


残党狩りは、

珠恵さんのMPの無駄遣いでしか無い。


・・・倒した魔物から手に入れた、薬草、毒消し草は、

ミヤーザのおばちゃんが、欲しいと言ってた、か。


おばちゃんは僧侶だから、聖水を作り、手に入れた薬草類を、

聖水でポーションに格上げして売り、生活費にしてたっぽいな。


・・・また明日にでも、

龍脈から珠恵さんが、MP十分汲み取ったら、

魔物共を殲滅して、薬草集めしてやるか?


とにかく、引越し、飯含め、物資の運び込みだ。

レベル2ダンジョンコアを、養ってた龍脈が手に入った。

幸先は、悪かねぇ。


一晩、ここで寝りゃぁ、珠恵さんのMPも、また回復するだろうさ。

レベルアップして増えた俺のMPも・・・ババァのMPもコンバートで回せる。


魔力がありゃぁ、また軍の増強・・・。


ここを拠点にして、珠恵さんの強化、俺の軍の増強。


まずは、この半島のダンジョンを、片っ端から殲滅と行く、か。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


ちょろっとでも、面白いかな?良いトコあるかな?と思っちゃったら、

いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星やら、頂きたいっす。


具体的には、下の方の☆☆☆☆☆っす。

詰まらなければ☆ひとつ、面白ければ☆5つと言うルールっす。

それが、この話への応援となります。


反応無いと、便所の落書きだもの、反応無いの悲しいっす。

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