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ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者〜蛇足編〜  作者: 哀上
蛇足①

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春風 18

 ふと、窓の外に視線を向ける。


 うっすらと、その景色に色がついて見えた。

 空が明るくなって来たのだろう。

 鳥の囀りが聞こえる。

 朝チュン。

 ……って言うには、少々意識がはっきりしちゃってるけど。

 もうそろそろ日の出の時間か。


 一晩中行われた淫らな宴。

 その跡地。

 部屋には俺たち3人の匂いが充満し、心なしか湿度も高い。


 両腕に重みを感じる。

 すやすやと。

 2人して、腕を枕代わりに気持ちよさそうに眠っている。

 激戦だったからな。

 体力を使い果たしたのだろう。


 受付嬢も……

 多少、いじめ過ぎてしまった気もするけど。

 満足気な表情を浮かべてぐっすり。

 可愛らしい寝顔である。


 まぁ、ちゃんとやり返してたしね。

 なんだかんだ言って、皆楽しんではいたのだ。


 あの後、受付嬢を嬢と一緒に脱がせて。

 2人で攻めつつ、反応を見て楽しんでいたのだが。

 このままでは堪らないと復活。


「次はお姉様の番です!」


 なんて言って。

 下着姿で抱きつき、押し倒したのである。


 ちょっとしたキャットファイト。

 攻守が逆転して。

 受付嬢が襲ってる格好。

 どっちにしても、俺としては眼福には変わりない。


 ただ、傍観とはいかないらしく。

 手伝いを求められ。

 快諾。

 嬢に受付嬢脱がすの協力しちゃったからね。

 さもありなん。


 しっぺ返しが怖いなと思いつつ。

 断ったらもっと酷い事が起こりそうなので。

 選択肢はない。


 嬢はと言えば。

 きゃーなんて悲鳴をあげつつ、表情は嬉しそうなまま。

 そりゃね。

 脱がされるのが仕事みたいなとこあるし。


 でも、受付嬢としては不満なのだろう。

 脱がせるだけでは止まらず。

 足の付け根に顔を埋め、流石に嬢も驚いていた。

 そのまま。

 舌と指を使って攻め始め。

 嬢の余裕もなくなったのか嬌声混じりの謝罪。

 それを聞いて、一旦満足したらしい。


 息も絶え絶えの嬢に、一仕事終えたと言わんばかりの受付嬢。

 すごい執念である。

 同性の方が気持ち良い場所を熟知してるからその方が、なんて聞いた事もあるけど。

 この反応を見るに、あの話は結構マジらしい。


 そんなこんなで、一通り楽しんだ所。

 ふと。

 2人して視線が俺の方へ。


「なんで、おじさんだけ服着てるんですか?」

「ロルフさんも脱ぎ脱ぎしましょうね」


 ……マズい!

 2人の矛先が俺に。


 そう思ったものの、あっという間に捕まり。

 両手足を押さえつけられてしまった。

 無論、単純な力関係で言えば簡単に抜け出せるのだが。

 その先は言わずとも、ね。


 ズボンに手をかけられ。

 シャツに手をかけられ。

 躊躇いもなく、するすると脱がされていく。


 妙な感覚だ。


 別にMって訳じゃないのだけど。

 人間、両方の要素あるって言うからな。

 それに。

 両方から抑えられ、柔らかいものを押し付けられ。

 正に極楽とはこの事で状況。


 ただでさえ俺の性癖ガバガバなのに。

 これ以上広がるのはヤバいって思いつつ。

 されるがまま……


 いや、本当に凄い空間だった。


 あんなに乱れてたのに。

 すやすや寝ちゃって。

 この寝顔からは想像し難い光景である。


 ……


 なんとなく布団をずらす。

 と言っても、3人で寝ててまともに掛かってるはずもなく。

 落ちかけてたのだが。

 ほぼ受付嬢のせい。

 前とか、気づいたら床で寝てたぐらいの奴だからな。

 まぁ、そういう事である。


 下着姿の2人。


 やらなかった訳ではない。

 そういう目的に作られた服だからね。

 便利に作られてるのだ。


 この前、プレゼントした品。

 俺が娼館に来る時。

 嬢は大体着ててくれる気がする。


 こう見ると壮観だな。

 同じデザインって訳では無いのだが、同じ人のデザイン。

 どことなく統一感がある。

 前世で言う、同ブランドみたいなものか。


 下着を女の子に買い与えるとか。

 今までそんな機会、全くなかったのだけど。

 これ、結構いいかも?


「んっ……、ロルフさん?」


 そんな事を考えつつ、1人鑑賞していた所。

 嬢の事を起こしてしまったらしい。

 そのつもりはなかったのだが。

 まぁ、布団捲っておいてそれはちょっと無理があるか。


「ごめん。起こしちゃった」

「全然大丈夫、やっぱり3人だと狭かったかな?」

「いや」


 確かに、多少人数に対して手狭な感じもするけど。

 そこに文句を言うつもりはない。


 一応、オプションではあるが。

 そもそも、それ前提の作りではないしな。

 お門違いってやつだ。


 ……そういえば、


「迷惑かけてないか?」

「え?」

「ノアとか、こいつも。連れてきてて」


 NGにされてないし。

 中良さそうだから大丈夫だと思うけど。

 一応ね。


 仕事だが。

 別に、余計な負担をかけたい訳ではないから。


「うん、むしろ嬉しいぐらい」

「そうか」

「可愛い妹分だからね」


 その言い分はあまり理解できないけど。

 ま、負担に思ってないならいっか。

 いじめてたのも。

 あれ、姉妹特有のいじりに近い気もするし。

 そういうの好きなのかも。


「だから、妹にちゃんと気持ち伝えてて。お姉ちゃん感動しちゃった」

「おい!」


 気を抜けばこれだ。

 姉妹関係なく、元々そういうタイプの人間。

 間違いない。


「そっちこそ、妹分に嬌声あげさせられてなかったか?」

「さぁ、忘れちゃった」

「歳もそんな変わらないし、姉妹の立場も逆転かな」


 流石に恥ずかしかったのか。

 頬が赤い。


 そのけがあるのかは知らないが。

 受付嬢攻めてるのは見ても、嬢が同性に攻められてるの初めて見たし。

 案外、経験なかったのかもしれない。


「人間、みんな誰かに甘えたい物だから」

「そういうものか?」

「ロルフさんだって……」

「?」

「前みたいにママって呼んでくれてもいいんだよ」


 ……おっと?

 これ以上は続けない方がよさそうだ。

蛇足①、完結

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