恋するサイン
まだもう少しだけ、話を聞かせてよと
時計を見たキミに
この先の思いは
他の場所から突然現れるものではないこと
分かっているから
いま不安になることは
言葉に詰まる瞬間と
キミのグラスの汗を拭き取るしぐさ
思い出を語るあたり
涙もろくなったせいもあるよね、きっと
大人になったと
勘違いしてても気づかずに
そのままでいる
どの場所にいても
おんなじ気持ちでいるなら
もう少しだけ、キミのそばで
過ごす時間分を
さみしくなった方が負けだから
グラスの汗がしみ込んだコースター
いまの僕の気持ちを描いてみる
不器用な僕だから
「好き」の文字だけ、にじんでしまったけど
乾いた後には
もっと強く書いてみせるから
どうか
さよならは一番遠くのタイミングで