最初だから転生しなくちゃ
誰向けに言っているかは自分でもよく分からないが、自己紹介でもしよう。
俺は、太郎恋人、そこそこ伸ばした髪に、平均的な体格
太郎が名字なのが少し珍しいだけで特徴のない、アニメやゲームが好きな、健全な男子高校生
安心しろ、彼女いる歴=年齢。この名前は一生嫌うことになりそうだ。
俺はとあるスマホゲームのトップランカー。このゲームでトップに君臨するには3桁万円の課金は必要だ。そう俺は
廃課金勢だ
そして俺は今不思議な体験をしている。
――異世界転生ってやつだ
経緯はこうだ
俺は一人暗い部屋の中、ベットの上で、スマホで忙しない画面を眺めていた。
アニメだ。アニメはアニメでも、男1女4とかいう現実味がない状況だ。
「羨ましいー!」
俺TUEEE、いわゆる主人公最強ハーレム、ムフフでエッチな、なんとも羨ましい状況なパイオツ系アニメだ
俺は、主人公補正かかりまくりなアニメがだいっっ嫌いだ
「死ーねー!なにが、「す、好き…です!」「ば、バカ!な、何いってんだ…よ♡」おめぇーが何いってんだよ!クソが!」
こんなことを言ってるがなんだかんだそういうアニメを見てしまうのが俺
立ち上がりスマホをベットに思い切り投げた
「おれも、清純派メインヒロインとイチャイチャしてぇし!ツンデレ金髪美少女と口喧嘩してぇし!パイオツでかいお姉さんに誘惑されてぇし!天真爛漫ロリに抱きつかれてぇ!てぇてぇなぁ!うーらーやーまーじぃー!」
俺は煩悩にまみれた戯れ言をベットに吐き捨てながらのたうち回った。
数時間後、アニメを見終わり、見終わったあとの謎の虚無感に駆られていた
外は暗く、その暗闇の中でも点々と光が顔を出している
もう3時だ
「おっ!いいガチャ来てんじゃん!」
課金でしか回せない限定ガチャが来ていた
限定ガチャを回すためにコンビニへ行く
俺はいつもコンビニへ行く時は近道の薄暗い路地裏を通る
「今日もこっちから通るか」
少し歩くと
「――おい!何やってるんだ!」
その状況を見た途端、俺は咄嗟に声が出た
ギャルが自らナイフを首元に向け、自殺をしようとしているのだ
ギャルは俺を確認するや否や、こう囁く
「アタシを助けて…」
俺は全速力で走り、ギャルにタックルする
「やめろー!今すぐ考え直せ!」
ギャルの手からナイフが離れ、宙を舞う
それと同時に俺も倒れる
運命か奇跡なのか、倒れた先には、俺に刃を向けている状態のナイフが舞っていた。
「神様さんよー、俺がもし転生するなら、あのアニメのように、主人公補正マシマシで頼みます。」
ナイフが、心臓に突き刺さり俺は――死んだ
体中の全身の血が巡るのが分かる、不思議な感覚だ。血の巡りと共にすごい力が湧いてくる
――なんだこの力…
と、謎の力と共に起き、始まった俺の転生
そして今俺は、少女の手助けをしている
「どうしたんだい?お嬢ちゃん☆」
面白いと思ったら!
下の☆☆☆☆☆で評価!ブックマークお願いします!