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Give and take 留学編  season2   作者: 月岡 愛
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医大へ 2

ハンソングループ会長が日本に滞在していたとき、一時的に入院をしたときがあるそうだ。福岡に向かってるときに機内で軽い心筋梗塞を起こし福岡空港についたときに救急搬送されたのが、チーフドクターがいた病院だった。


そのご縁もあり、チーフとは親密に連絡をとっており、香港での出来事が会長からチーフにも伝わったようだ。


(でも、なんで私に医大へなんて・・・)


(ジュンジェの件を話したらチーフも愛のことを、愛がドクターになったら、とんでもない化け物になる、と言っていてな。)


(ば、ば、化け物?・・・ですか?)


(ハハハ、笑。 今までにない、すごい医師になるってことだよ。だからチーフも、もし愛にそのような機会があったらぜひ推薦したいと言ったんだ。あのような場所で医師の資格もなくその場の判断で手術を執刀した、そういう愛の度胸を私は買いたいんだ。)


(アイ・ツキオカ? 私も今回の出来事は決して許してるわけではない。医師免許も医療経験もなく争いの場で見よう見まねで手術なんてもっての外だ。だが、結果的には一人の命を救ったんだ。全くの素人がな・・・その経験はしようと思ってもまず出来るものではない。 アイ・・自分への新たな人生として賭けてみないか?)


理事長が私に問いかけた・・・


(私は、オックスフォード大学をあとわずかな期間で終えます。その後、アメリカに帰国し、日本に戻ります。そして秋田で残された大学生活を過ごして卒業しなければならないんです。日本には、秋田には私を待ってくれてる仲間がいるんです。だから・・・)


これは本音だ。アメリカにはエリカが、秋田には、ティファニー、セギョンが、そして東京には祖母が、私の帰国を待ってくれている。秋田に戻ればあと1年半で卒業だ。だけど帰国できずまた海外で・・・なんて私にはもうそんな気力も体力も到底ない。



(愛・・・・)


会長の話も決して悪いわけではない。こんな私に医師の道へと導いてくれるなんて、そうそうあることではない。私のことをそんな思いでいてくれてるなんてありがたいし感謝の気持ちだ。 


私はティファニー、セギョンより半年間、日本への帰国が遅れている。それはこのイギリス・オックスフォード大学に短期留学しているためだ。だけど、この6か月間の短期留学も終わりを迎える。アメリカ、ニューヨーク・マンハッタン、ルミエラ大学へ戻れば1年間のアメリカ留学制度も終え日本へ帰国し秋田国際大学の生徒として残りの1年半を過ごすことになる。


もし、会長の話を受け入れれば、後4,5年は日本へ帰国が出来なくなる。 ましてや、あの香港民主化運動真っ只中の中で生活なんて・・・ちょっと出来そうにもない。祖母も高齢で何かと心配だし側にいてあげたい・・・


(急な話で返事も出来ないのは分かってる。少し、考える時間も必要だと思う。だから今すぐにここで決めろとは言わない・・・だけどよく考えてくれ。私からの願いでもあるんだ。)



会長・・・











 








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