卒論は・・・
香港から帰国しイギリス留学生活も終盤に向かってる。 私もミアとのリハビリにより順調に回復に向かっていった。 車イスから杖になり少しずつ歩行も出来るほどになりこの調子でいけばアメリカに帰国するころには、歩けるようになるだろう。
オックスフォードの授業は、私の想像より厳しくて講義後に提出するレポート、先生とのヒアリングなど、何かと面倒くさい。 でもお蔭で私の英語力はどんどん伸びてオックスフォードにいるこの期間に英字新聞も読めるようになった。 渡米したときには全くと言っていいほど会話も出来なかったのにこの成長には私自身、驚いている。
しかし、瞳はなんでイギリスにいるのか? それに私が入院していたときにもたしかに来た。私に会いたければ何も隠れてることはないと思うのだが・・・
半年間という短期留学だけど、それもあと2か月弱となりニューヨークに戻れば日本への帰国もすぐだ。 ティファニーやセギョンも秋田で待っていてくれてる。 早く日本に帰国して祖母にも会いたいし、秋田国際大学の寮でゆっくりと過ごしたい。
短期留学とはいえ、卒業論文もある。 この論文をどうしたらいいか・・・私は、イギリスだけでなく世界各地で起きる【テロ事件】をテーマとすることを決めた。日本でも昭和の時代、爆破事件などもあり、私が実際に被害にもあった【同時多発爆破事件】も卒論のテーマとしたい。
(ちょっと外にでも出ようよ。)
ソンファが誘ってくれた。
(愛ともあと少しでお別れだね。アメリカに帰国しても連絡だけは絶対よ。)
(ソンファもよ。アメリカに帰国したら私もすぐに日本の秋田というところ帰るの。だけど連絡は必ずするから。)
天気のいい日は表でカフェなんてほんといい。 ソンファと私もクリームたっぷりのカフェモカで乾杯。
(秋田か・・・韓国ドラマでもよく出てくるよね。雪が凄いところでしょ?)
(そうそう! ソンファも一緒に連れてってあげる!!)
(え?ほんと? 本気で行くよ?)
こうしてソンファと話してると、ティファニーとセギョンのことを思い出してしまう。早く秋田に帰りたい。
(ねぇ、ソンファ、本気で日本に来る気ない?)
(え?行きたい。)
(私のお祖母ちゃんの家に招待してあげる。ごはんとか美味しいよ。夏になると近所で花火大会もあるんだ。浴衣も着せてもらえるから。)
(へぇ、浴衣か・・・日本って行ったことがないからどんなところかなぁ、なんて思ってたんだ。)
(ソンファも日本に連れて行くゾー)
(わぁ、絶対に行く!!)
ソンファと盛り上がってると、チュートリアルのときの先生が、
(愛?ちょっといい? 話があるの。)
へ? お話? ですか?
まさか、また香港の件ですか???




