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Give and take 留学編  season2   作者: 月岡 愛
19/31

デモ隊VS機動隊

立法会近辺だけでなく、警察署、地下鉄や鉄道などの交通機関周辺でも、SNSで呼びかけられそれに賛同した人たちが集まり、デモを行っている。 


当然、警察や機動隊も出動し、デモの排除をすることとなる。しかし、こんなにも大勢のデモ隊を警察や機動隊で排除出来るのか?


(警察なんかも、集まってきたね。)


ソンファが不安の表情を見せる。


(細粒弾も飛んでくるから、そのときはこうしてブロックするの。)


そういうと、リンさんは持っていた傘を広げた。


(みんな傘を持ってるでしょ? これはこうして細粒弾を防ぐためもあるの。)


細粒弾・・・ですか・・・


でも、こんなデモ隊の波から私たちは逃げれるのか? とそのとき、ドカーンと何かが鳴り響いた。


(細粒弾が飛んでる!! 危ないから逃げよう。)


逃げようってたって、こんな人が大勢いたらどうやって・・・


警察と機動隊がデモ隊の排除を始めた。 デモ隊も前列の人たちは傘を広げ抵抗をしている。しかし警察も機動隊も細粒弾で威嚇した後、デモ隊に向かってきた。


それに負けじとデモ隊も必死に応戦・・・ 前方だけでなく、右から左からと機動隊も挟み撃ちに攻撃してきた。


リンさんも私たちを傘でガードしながら横へと誘導した。


(後ろへは下がれないから横にずれて、その路地を入れば逃げれるから。)


私も車イスでなければ動きもスムーズに行くけど、前も横も後ろもデモ隊の群衆で身動きが出来ない・・でも避難しなければ細粒弾と警棒で私たちも危ない。


バーン!!


機動隊が空砲を発した。デモ隊の群衆も、ふざけるな、と言わんばかりに機動隊へと体当たり。周りのデモ隊も機動隊とぶつかり合った。 機動隊に群衆が大勢、襲いかかり、お互いにすごい叩き合いになった。


映像で見たときにはそれほどでもなかったが、実際、生で参加すると迫力があり身の危険を感じる。私たちも早く、逃げて避難しなくちゃ機動隊の警棒で叩かれてしまう。


なんとか歩道に逃げることができてビルの路地に入ろうとしたとき、目の前に何かが落ちてきた。ぱパーンと破裂し煙が凄い。 細粒弾が私の前に落ちたのだ。 


(うぁ!! ゴホッ、ゴホッ!)


バチーン!! 痛い!!!


機動隊が警棒で私の背中を思いっきり叩きやがった・・・


(わーん・・・痛い・・・)


あまりの痛さに涙が出てくる。 私は車イスなんだぞ・・・


私を叩いた機動隊は、デモ隊に囲まれ袋叩き。 さらにそれを機動隊がデモ隊を引き離そうと必死だ。 


いやぁ、凄い。こんなにも民主化運動が激しいなんて・・・ 


(愛、大丈夫?少し離れて隠れよう。)


ソンファが心配そうに私を介助してくれた。ソンファとリンさんも細粒弾でやられたのか顔をタオルで覆っていた。


路地裏に逃げ込み、他のデモ隊にも助けられながら群衆から離れることが出来た。 立法会だけでなく、警察署や駅など交通機関の中でもデモ隊と機動隊、警察が激しいぶつかり合いになっていた。


(あぁ、痛てぇ・・・)


背中に激痛が走る。叩かれた背中はアザが出来て腫れ上がっていた。


デモ隊の人が救急箱を持っていて私の背中を見ると消毒やキズ薬で応急処置をしてくれた。


(大丈夫? 大きな怪我じゃなくて良かった。)


今日はどれくらいまで続くんだろう・・・ この人に聞いた。


(このペースでいくと深夜まで・・・もしかしたら朝まで続くかもしれないな。今日は特に集まってるから。)


リンさんとソンファも細粒弾で参ったらしく手当をしてもらっている。しかしこの細粒弾、強烈で凄い。


(こっちにくるといいわ。少しここで休んでた方がいい。)


手当してくれた人が案内してくれたのは料理店だった。群衆から離れてきた他のデモ隊の人も何人か待機していた。


(大丈夫かい?さ、入って。)


お店のおばさんが私たちを迎えてくれた。





















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