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Give and take 留学編  season2   作者: 月岡 愛
17/31

公民館

香港ってどんなところなんだろう・・・ テレビ番組でしか見たことがないからよくわからないけど、古いビルや団地がたくさん並んでいて、中華料理が美味しそうとしかイメージが思い浮かばない。


香港国際空港に到着すると、クララがネットで交流のある人たちが出迎えてくれた。


車イスの私を見て何か言われるかと思っていたけど、障害者の人たちもデモに参加しているようで私のような人もいるらしい。



私が驚いたのは、この民主化運動に参加している多くの人たちが10代、20代と若い世代だというところだ。 空港に出迎えてくれた人たちもほんとに中学生、高校生と10代の人たちばかりでここまで若い人たちが団結して抗議するのはほんとに命がけなのだろう。


(私たちの運動には車イスの人もいるから大丈夫よ。障害者の人たちも団結しているから、安心して。)


リンさんというこの女性はまだ高校生だ。香港でも名門校に通っている人でその高校の正門前で生徒たちが一つになり黑マスクとサングラスをかけ、手を繋ぎ、無言の抗議をしたことでもニュースで報道され、その映像は日本でも放送された。


(私は、リン。ここにいるみんなは同じ高校の仲間よ。それにネットで集まった仲間たち。)


(クララよ。こちらは同じ大学で一緒の、愛とソンファ。)


(よろしくね。)


(こちらこそ、わずかな間だけだけど。)



リンさんによると、これから人がかなり集まるらしく、機動隊や警察も立法会の占拠を阻止すべく待機しているらしい。 


(じゃ、3人もこれ着けて。)


リンさんが、黒のTシャツ、黒のマスクを私たちに渡してくれた。  



香港での滞在は、デモ隊の人たちと一緒に公民館に宿泊することになっている。寝袋や食事などもあり日本で言う、災害時の避難所みたいなものだ。


公民館にはたくさんのデモ隊が待機していて、泊まり込みで抗議をする人も多く、食事の支度や救護などの医療関係者、それに報道陣の人などもいる。 



(私たちもここに泊まり込みなの。クララたちもこっちに寝る場所があるから。あ、それと食事はちゃんと用意してくれる人たちがいるから安心して。デモの時はお店とかお休みだから。)


デモ活動を支援している団体もいるようで、その人たちの協力もあり公民館から学校や仕事へといく人もいるようだ。


黑のTシャツに着替えて準備。 私たちも戦闘態勢になった。 私の車イスは、リンさんの同級生が補助してくれることになり、クララとソンファも私の側で行動をすることとなった。 


公民館を出ると、ゾロゾロと黒のシャツの人が抗議の旗や紙を手に歩いている。その数に驚き。この人たちがこれから立法会に向けて抗議をしに行くのか、と思うと想像しただけでも凄い。


私たちもその中に入り、立法会へと向かった。 いよいよ香港民主化運動の初参加だ。









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