カフェでの出会い
ルミエラ大学の学生寮もモダンで古い建物だけど、オックスフォードの学生寮も古い英国風の建物で日本ではまずみることはない。こんな昔の映画に出てくるようなところで生活をするなんて留学が終わればもう絶対にできないだろう。
量はすべて個室になっていて一人部屋になっている。結構、広くてこれなら2人でも大丈夫ではないかと思う。でも、私は一人での空間が好きなのでこの部屋はまさにもってこいだ。部屋にはトイレとシャワールームも完備、机も広くて勉強にはもってこいだ。ベット、TVもあり、まるでホテルの一室のようだ。
ただ、講義や食堂などの移動はまだ車イスなのでちょっとしんどい。だからといって手助けを望んでいたら寮にきた意味がない。早速、車イスでいろいろと動いてみた。
古い建物なので現代のバリアフリーとまではいかないが、でも、それほど不便でもない。外への出入りも私一人で大丈夫だし、これならなんとか半年間は過ごすことができるはずだ。
ガレッジ内にはカフェも併設されており、学生たちも朝とか昼などにここを利用しているようだ。私も早速、カフェを頼んでみた。
(こんにちわ。 クリームたっぷりのカフェモカをお願い(笑))
( OK!あ、日本の女の子? 今、作るからね。)
(そう。日本のアイドル(笑) お願いね。)
( フフフ・・待ってて。すぐに出来るから。)
わぁ、私の英語が通じた!!!
初めて渡米し、空港のカフェで頼んだときにはまったく通じない英語で、困ってたらエリカが助けてくれたっけ・・・ エリカ・・元気なの? 会いたい・・・
( ハイ! ドウゾ! カフェモカ デス・・・)
あれ? 日本語出来るの?
(私、日本に憧れていて一度、行ってみたいの。だから日本語も勉強してるの。でも、どうしたの車イス・・・)
(あ、これ? ハハハ・・ バスのテロ事件でこんなになっちゃったの。でもだいぶ回復に向かってるから、寮にも入ったの。)
(そうなの・・・あ、私、クララ。あなたは?)
(愛よ。月岡 愛。 よろしくね。)
(コンニチワ、ハジメマシテ、ワタシハ、クララ・・・デス・・)
(日本語、上手いじゃん。私の英語はどう?)
(キレイなアメリカ英語ね。たくさん練習したでしょ? 私も日本語、猛勉強よ。(笑))
アメリカやイギリスでも日本に憧れている人は多い。クララもその一人だが日本語を学んで日本に行きたいという気持ちは、私はそういう気持ちは大切だと思う。 語学を学んで日本の文化、日本という異国の地を見てみたい・・・クララもそう思いながら日本語を勉強しているはずだ。
私もアメリカやイギリスだけでなく、ドイツやフランス、イタリアなどもっともっと外国というものを見てみたい・・・だから、このオックスフォード大学がその出発点になるような気がするのだ。
クララとの出会いがこの後、私の人生を大きく変えることになるとは思ってもいなかった。




