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38.人気のない中庭


テストも無事終え1位から50位までの名前が貼り出される。


「流石だわ」


ルビーは1位、サファイアは2位だった。私は、9位。まぁよかったわ。リラは18位マークスはギリギリの49位であった。


5年生の方を見るとソロン兄さんは1位を取っていた。トパーズ様は5位を。そう言えば、兄さんが「トパーズは手を抜いているだけだ。本当は僕より、いろいろ出来る」「ただ、やる気がないだのと、言ってしないだけ」と言っていた。トパーズ様は天才タイプなのかしら。


「えー!俺も載ってる!」


「当たり前でしょ、ソロン兄さんが丁寧に教えてくださったのだから」


「うん…丁寧だった…怖かった」


「良かったわね、10位」


「はい!2人のおかげですね。ありがとうございます」


笑顔を見せるロキの後ろから貴族の令嬢たちが声をかけてきた。貴族の令嬢たちはロキにほの字のようで恋する乙女だった。ロキは相手をするが、どんどん近づいてくる令嬢から逃げるように後ろに後ずさってくる。そして、後ろにいた私もだんだんと後ろに行かざるをえなくなる。

ロキは相槌を、うってはいるがチラッと後ろの私の方を向き「お嬢様、なんとか助け舟下さい」と目で訴えてくる。私は、なんとか助け舟を出そうとするが他の令嬢たちに阻止されできそうもなかった。


「ごめんなさいね」と貴族の令嬢たちをかき分けロキをその場に置いていった。後ろから「お嬢様!?え、ちょっと!」と聞こえたが逃げた。



人気のない中庭に着くと、すごく気持ちの良い風が吹いていた。


「疲れたわ。休憩しましょう」


ロキを好いている貴族の令嬢たちの圧に負け疲れてしまった。昔は、圧に負けるなどそんなことなんて1度もなかったのに。私、丸くなってしまったわ。それにしても本当にロキは人気者ね。やっぱりイケメンだからかしらね。


ぼーっとして椅子に腰掛けていると眠ってしまいそうな心地良さだった。


「眠るなよ」と、ふと声をかけられた。声の方を向くと、またこれ美少年が経っていた。目の色は紺色。髪はアッシュグレーの美少年。前世、見た事がありそうだが…いや美少年だ。絶対見た事があるはずだが、忘れてしまって思い出せない。そして、彼は誰かに似ていた。


「貴方は…?」


私の問いに彼はフッと笑い。

「これは失礼した。俺の名は、カーソン・ロイリクスだ」


「???」


「……ロゼッタの双子の兄」


「あ!ロゼッタ様の!そう言われれば似てますね」

ロゼッタか!似ていたのは!確かに似ている。ロゼッタは双子だったのか忘れていた。私の様子を見てかカーソンに、ため息をつかれた。

あ、私も挨拶をしなきゃだわ。


「失礼しましたわ。私、ダリア・ルルーシュと申します」

完璧な淑女の礼をした。


「ご丁寧にどうも。なんか思ってたヤツと違くて気が抜けるな」


「?私のことですか?」


「お前以外に誰がいる」


「はぁ、私の事どのようなヤツと思っていたのですか?」


「ロゼッタみたいな同類、意地悪女」


「はぁ…私がロゼッタ様と一緒…まぁ同類なのでは?」


だって、あんまり変わらないと思うわ。私の代役はロゼッタだし。私と近い性格って訳で代役なのでしょうし。

私が言った言葉に対してカーソンは眉を潜める。


「じゃ性格悪いんだな」


「自分では分かりませんわ」


「ふーん、で?ここで何をしていた?」


「休憩です」


「こんな人気のない場所で?」


「誘われるように、ここに来ただけです」


「悪巧みしようと思ってたんだろ?」


「何ですか?悪巧みって」


しつこい。しつこいわ。

私は、カーソンを睨んでしまう。さっさと、どこかに行ってくれないかしら?休憩できないのだけど?はぁ移動しようかしら。


「しつこかった。ごめん、いや、お前がどんなやつなのか本当に気になった。俺も疲れた時はここに来るんだ。ここ静かで風が気持ちいいだろう?」


「えぇ、とても穏やかですよね」


「あぁ、穏やかなんだ」


カーソンはそう言い目を瞑り風を気持ちよさそうに受ける。

そして、目を開けてダリアと目を合わせ言った。


「話した感じ、お前、ロゼッタとは全然似てないな!良い奴そう」


「えぇ、急に」


「フッここ、あんま言うなよ。いい所なんだから」


「えぇ、分かりました」


「じゃ!ゆっくりしろ。じゃあな!ダリア」


「えぇ、ありがとうございます?」

カーソンは走って去っていった。なんだったのかしら?面白い方だったわ。


「さて、そろそろ私も行こうかな」


歩きだしロキの方に向かっていると、リラが走りながら来た。


「どうしたの?」


「マークスが!」


息を整えながらリラは言う。


「マークスが?」


「…いい点数取れたって」


「よかったじゃない」


「ありがとうって笑顔で…」


リラは言いながら思い出したのか顔を真っ赤にする。


「そうなの。よかったじゃない」


「私、マークスのことが大好きみたい」


と恥ずかしがりながら、真っ赤だった顔を耳まで真っ赤にした顔で言われた。私は笑顔で、笑顔で羨ましいとか全然、思ってないけれど「よかったじゃない」ってって言葉を繰り返した。



読んでくださってありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)


また新キャラ登場です!カーソンくん!ロゼッタのお兄さん!この話、双子2組いますねΣ( ºωº )


ふと思ったんですけど、「ひとけ」のない中庭なのですが、「にんき」のない中庭とも読めて面白いですね( ˙▿˙ )

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