35.昔と今
勉強は、嫌いじゃなかった。
いや間違えた。普通に嫌いだった。勉強をするのが苦しかった。
私には前世の前、姉と弟がいた。
姉と弟は優秀だった。私を除いて家族全員が優秀だった。
そんな優秀な兄弟と私は比べられた。親に兄弟と。「1人だけ馬鹿」「出来損ない」と言われ続けた。母は目を合わせるが、何もしてくれなかった。助けてくれなかった。
私は、いらない存在。
私が、どんなにいい点をとっても評価が周りからよかったとしても姉と弟はその上をいって私はいつも下だった。出来損ないとも言われ、優秀が好きだった父は優秀で自慢の姉や弟を愛し、私は愛されることは、なかった。
弟に「姉さんはいいですよね。ラクそうで」と笑われ言われたことがあった。私は、もう諦めた。愛されること、親や兄弟から認められることを。その頃に姉が荒れ始めた。悪い仲間とつるみだし両親は頭を抱えた。悪いことばっかりしていたそうだ。父は姉を見捨てることなく姉を大事にしていた。姉を心配していた。姉がどうしてそうなったかは分からない。皆、私のことは見てくれないくせに。なんでそんなに姉を心配するんだ。それでもやはり姉が荒れストレスが溜まっていく。両親は、やがて私をストレス発散としてか私へ興味がなかったのに私への辺りが強くなっていった。
でも私はチャンスだと思った。私を見てくれるチャンスだと。姉に呆れて私を見てくれればと…まぁ見てくれなかった。私はもう諦めた。どんどん私の立場が無くなっていく。
そして、ある日、深夜に帰ってきた姉と鉢合わせてしまい姉に言われた。
「お前は期待をされなくて羨ましい。本当にラクそうで私はとても羨ましいよ」
私は何も言えなかった。
姉は私を睨んで舌打ちをし2階に上がっていった。
ラクなんてしたことないのに。認められため…家族に認められたくって頑張っているのに……姉は、その日から家に帰ってこなくなった。そして、私は家にいるのが苦しくなった。逃げ出したかった。
でもその時、心の支えとなる友人ができた。どん底から世界が明るく見えた。楽しくなかった学校が楽しくなった。家は相変わらずだったが友人のおかげで私は毎日を過ごせた。
思い出す風景は、学校の帰り道にある公園。
私と彼女と……。1人の男子……。3人?だったっけ?見た事があるようで思い出せない……顔が日の光でよく見えない。
「あれ?誰だっけ………」
いつの間にか寝ていたらしい。机から身体を起こす。肩にはブランケットが掛けてあった。アルナが掛けてくれたのだろう。
「お嬢様っ!助けてください〜!」
「勉強が…」
たくさんの教科書を持って涙ながらにロキがやってきた。
「ふふっそうなるだろうと思ったわ」と私は苦笑した。
この世界は幸せだ。あの世界からすると、ずっと。
だから前世は、両親から愛され兄弟からも愛されていたから暴走してしまったのね。もしかして姉もこんな感じだったのかしら?いや全然違うわ。姉は期待されすぎて疲れていたのだもの。私と姉は全然違う。前世の私は愛に飢えていたから。もう違うけど。この世界は大事にしたい。大切に生きたいわね。
「んー」
それにしても、あの男子は誰だったのかしら?思い出したいが何故か思い出せない。たぶん仲の良い友だちなのだろう。だって、あの私が笑えていたのだから――。
「ダリアが考え事…え?そんなに、難しい問題なの!?俺、絶対に解けないじゃん!!」
違うことを考えていたのに勉強の事だと思ったロキは頭を抱えていた。面白いのでもうちょっと悩んでるふりをしようかな。ふふっ。きちんと点数が取れるように教えてあげましょう。
読んでくださってありがとうございます!
やっとここまで来れました!長いです!!長すぎます!!進展が遅すぎるのではと思いました(・・;)
本当にお付き合いくださる皆様には感謝です(A;´・ω・)フキフキ{ありがとうございます)




