27.できることはやってみましょう!
※タイトル変更、致しました※
よろしくお願いします(*´-`*)
「つまらないわ〜」
チクチクと…縫い物をするのも飽きてきた。
今は縫い物の授業中である。
男が剣術の授業の時、女は縫い物の授業となる。女に剣術は必要ないということと貴族の令嬢らが汗かくのが嫌ということで縫い物らしい。希望を出せばできるのだが貴族の令嬢は許可が下りず通らないのだ。怪我したら責任が持てないことで怪我をおえば傷物になるからと許可がおりないのだ。それでも私は別に構わないのだけど他の令嬢と別行動は目立つのよね。授業を抜ける程度だったらまだ良いのだけど…剣術の授業を受けていたなんて両親に知られたら大変だわ。
でも剣術をしたいのよね〜。
こっちに来てから全然、稽古もできてないし体がなまっていてしょうがない。何よりストレスが溜まっている。剣術は私のストレス解消でもあったのに今は許可がおりずできやしない…それと……なんか、さっきから見られてるのよね…はぁ剣の授業受けたい…
「…うぅぅ」
「お嬢様〜唸り声をあげないでください」
「そうよ、アルナさんに怒られるわよ」
リラは良いとして何故ヤメノの姿で、ここにいるんだ…男子は剣術なはずじゃない。
「ロキなんでいるの?」
「お嬢様〜この姿はヤメノですよっ」
「初めてみるけど凄い変わりようね…」
「引かないで下さいねリラ様」
ニコッとロキは笑う。ロキは美形だから女装をしても綺麗だ。凄い女装技術だわ。だって周りも違和感なく過ごしているし…違和感なく過ごせてる………!
「そうよ!そう!思いついたわ!」
ジト目なロキと首を傾げているリラをよそに私は良い考えを思いついた。剣術をできそうな作戦…そう!ロキに完璧に男子に見えるようにしてもらうのよ。今のロキはヤメノで完璧に女子になっている。なら、男にもできるかもしれない!
「ふふふっ」
あぁニヤけがとまらない。これが上手くいけば私は思う存分、剣の授業に参加ができる。強い相手とも戦えて充実したストレス解消ができる。
「うわぁ何考えてるかわからないですけど嫌な予感」
「同意だわ。私も嫌な予感がする」
「嫌な予感なんてないわ!協力よロキ」
私の作戦を聞いた2人はあ然とした顔で私を見る。先に正気に戻ったらロキがため息をつき
「馬鹿なのですか?お嬢様は?」
「駄目よ!それは駄目!危ないわ」
「いーえ、馬鹿じゃないし危なくないと思うわ。それにストレス解消を私はしたいだけなの」
「いやいや、でしたら他のことを見つけましょう。一緒に探しますから」
「そうよ!私だって一緒にさがすから!あんな本気で授業をしているところにダリーが行ったらやられちゃうわ!」
「やられないわよ!」
2人は顔を見合わせため息をつく。
「はぁ見に行きましょう」
「えぇ見に行った方がいいわ」
「やったー!」
「認めた訳ではありません。私共は見に行って諦めてもらうのです」
「ロキさんの言う通り、ダリーその目でしっかり見てやりたいか決めてよ」
「わかったわ」と言うと、また2人にため息をつかれてしまった。ヤメノはロキに戻り授業場に案内をしてもらった。
*☼*―――――*☼*―――――
授業場まで行くと目立ってしまうので稽古場近くの草木に隠れることにした。
「え…ちょ」
授業場を覗くと熱血男子なのか男子たちが稽古に励んでいる。マークスと稽古をすることはあるが…あの稽古は比べものにならないくらい剣の授業が凄い。もしかしたら私の知らないところでマークスは手加減していたのかもしれない…。
「ほら、やりたくないでしょう?」
「…いえ!全然だわ」
「え!?」「はぁ!?」と2人が叫ぶような声を上げた。でも、やりたいの。凄いわ!みんな強そう!私もここに参加をしたいわ!
「何でよ!ダリー」
「みんな強そうよ!凄くいい稽古だわ」
「馬鹿だ…本当に馬鹿だ…」とブツブツ言っているロキの肩を掴み「だから!お願い、私を男にして」とロキを揺らす。
「何言ってるんだ…ダリア」
と先程の叫び声を聞きつけたのか後ろからサファイアが声をかけてきた。
「サファイア〜次できるか?は?なんでリラ…とダリアがここにいるの?」
「マークス!」とリラが頬を染め始めた。リラったら照れて可愛いわ。そりゃあね、好きな人の運動してるところってカッコイイものね。
「で?何をここで?男がどうたらと言っていたが」
あ…さっきの聞かれてしまっていたか……
「えーっとですね、その剣の授業を私も受けたくて」
「何故?」
うわぁ聞き方ルビーそっくり…。
「何故って私も剣術を習いたいのです!」
「兄に守ってもらえればいい」
「いえ!自分の身は自分で守りたいので」
「だが…女の君が剣をなんて」
「その…ちょっと…「剣、ダリア上手だぞ」と私たちが話しているのを聞いていたマークスが話に入ってきた。
「俺とぼちぼち張り合うくらいだし剣の腕は確かだ」
「お前と張り合うのか…」
「あぁ!すっごいぞ、この令嬢さんはよ!」
とマークスはニッと笑った。助け舟だわ!少し押されそうになった私の助け舟…!
「し…師匠!」
「師匠と呼ぶな、弟子にしたつもりはない」
「だけど言われたら嬉しそうなのよね〜」
「リラッ!」
赤面したマークスにニヤニヤしてるリラ…早く付き合えばいいのにもどかしい。あ、サファイアも同じこと思ってるのかしら私と同じ顔してる。
「仲良いですね〜お二人」
…!ロキィ!!空気読んで!!この馬鹿執事!!!
「「幼馴染みだから」よ」
「いいですね。幼馴染み」
よし、私はそっとこの場を離れよう。もう男装は自分でしよう。そして、ひっそり授業参加しよう。
「どこに行く?」
「サファイア様よく見てらっしゃるのね」
「いや、この少人数で去ろうとするのは無理がある」
「うぅぅ剣の授業を」
剣の授業を受けたかっただけですよ…。
「受けるのは無理じゃないか」「うんうん!そうだよ、マークスさぁドンドン言っちゃえ!」
「リラ落ち着け…だけど本当に危ないんだよ。そこに男装していくなら尚更、手加減なんてされないからな。俺だって、毎回こいつにボコボコにされるんだぜ?」
サファイアの肩をポンポン叩いてマークスは笑った。え?師匠が負ける相手この世にいたの?あ、そういえば前1人だけ負けたとか言ってたな。私、勝手にルイかと思ってたけどまさかのサファイアだったのか…
「サファイア様、師匠に勝つなんて凄い腕前なのですね」
「いや別にルビーに負けないようにしていたらこうなっただけだ」
「それでも凄いですわ!是非とも私ともお手合せを!」
「「「「駄目」だ」」」
「私はサファイア様に聞いているのよ?リラ達には聞いていないわ!」
「ダリー駄目よ!本当に駄目」
「リラ様もこう言っているのです。無理ですよお嬢様」
「わからないじゃない!サファイア様は?どうでしょうか?」
「いや、すまない。無理だ。俺は手加減できないから」
「その方が練習になりますわ」
と私は真剣に言っているのですよ。と伝わるように彼らをしっかりと見た。わがままを言って皆を困らせてるのはわかるのよ。わかるんだけど…悪いけど引き下がれないの。強くならなきゃいけないから、どうしても強くならなきゃいけないの。私、剣で殺されたのから。もしあの時、私が強ければ少しの可能性で生きられたかもしれないのだから。…と思うんだけど、やっぱりどうなってたかしら…人数多かったから結局、殺られてるわよね〜たぶん。でも試さない訳にはいかない。できることはやらなきゃ、また殺られるわ!
「私、本気でやりたいのです」
「何言っても聞かなそうだな…」
「えぇ!聞きませんわ!」
「はぁ…マークスお前、師匠なんだろ弟子が暴走する前だぞ」
「俺、師匠じゃないって〜あぁしょうがないなぁ…空いている時間、やりますか?お嬢さん」
「えぇ!!よろしくお願いします!師匠!」
ふふふっ私の勝ちね!明日からお願いしましょう!そして後に腕前を認められてサファイアにも習いましょう!うふふふふ。
「皆さん、ありがとうございます!それにしてもお嬢様はワガママですね!」
なっ!ワガママだけどっ!うぅワガママだけど!
「ロキ…お前も仕えてるやつの暴走は止めた方がいいぞ」
「えぇ、そうですね。すみません。力不足でした。次は努力、致します」
笑いながら言われても全然、反省してるようには見えないんだけど。でもいいわ。私のワガママは、もうないわ。皆を困らせるの嫌だしね。
「それじゃよろしくお願いしますね、師匠」
「わかった。また頑張ろうな」
ニコニコと笑っていると授業をしている場所がなんだか騒がしくなっていた。
見るとルイの横に…アリフィアがいた。




