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19.どうしてこうなった。


お、おかしいわ…。

何故こんな事になったのかしら…いや、私が悪かったの。私が悪いのよ。


と、とりあえずこの状況を何とかしなければ…!2人も気まずいわよね!分かるわ!私もだのもの!


私はこの状況を和ますため重い口を開いた。


「ええぇっと、ごめんなさいねぇ〜私が予定をオホホホホ」


ああ!ダメだ!2人とも苦笑いだわ…!

「えぇっと」


私がしどろもどろしていると。


「ダリア、無理しないで?」


「しょうがないですよ、たまたま被ってしまったのですから。ねぇ?」


「えぇ、しょうがないことですわね」


うふふと2人は見つめ合い笑っている。

2人の笑っている顔が冷たい笑いになっているのは気のせいだと思う…思うようにしよう!とりあえず、感謝と謝らなきゃね。


「2人共ありがとうございます…私の間違いで2人と同時に会うという形になってしまいました」


「大丈夫よ、私は気にしていないから」


あぁ、優しいわ!リラありがとう、涙が出てきそうだわ。


「僕も気にしてないですよ。まぁわがままを言えば、2人で過ごしたかったです」

うぅ、すみません。本当にすみません…。


「あら、お邪魔でしたわね。すみません、気を使えなくて」


「いえいえ、良いのですよ?ダリアと仲の良い友人ですので。ここにいても良いのですよ」


険悪だわ…!ニコニコしながらの険悪ムードだわ。それに、リラその言葉使いはアウトじゃないかしら!?この方、王子よ!一応、国の王子様なのだから、そんな言葉使いをしたら…!貴女に罪が…!!


「私のせいです。2人とも喧嘩をしないでください!せ、せっかくの縁なので!仲良くしてほしいです!」


土下座でも、何でもしますから〜…。

と涙ぐみながら伝えたら2人に伝わったらしい。許してもらえたみたいだ。


「ええっと」


「ダリアは、この会えない間、何をしてたんですか?」

私が会話に困っていると、ルビーが話題を切り出してくれた。


「色々です。街に出たり…」


「えぇ!街に何しに行くの?」


「えぇ街に行って?友人がいるのだけど友人に会ったり、美味しいご飯を食べたりよ?のんびり過ごせて楽しいわよ」


「え〜いいな。私も行きたいわ〜!!」


「なら、今度一緒に行きましょう?」


「えぇ!もちろん!ありがとう」


リラは目をキラキラ輝かせている。街にあまり、行ったことないのかしら?でも、友人とのお出かけね!楽しみだわ。


「その、ご友人とは頻繁に会っているのですか?」


突然、ルビーが聞いてきた。


「いえ、たまになんです。会えたら奇跡という感じで」


「あぁ、そうなんですか」


と、ルビーは黙り込んでしまった。眉間にシワがよっている。


「えぇ…私の友人が気になりますか?」


「え?あぁ、少し気になってしまいますね」


「いい人ですよ?少し、喧嘩をしやすい人ですが、この前も……あ!いえ!何もなかったです」


あぁ!危ない話してしまいそうになった!


「なんですか?この前も?」

「この前…どうしたの?」


「いや、何も大丈夫ですわ!」


「話してください。言えないことでもしたのですか?」

うぅ、地味に怒ってらっしゃる…。


「……友人がこの前…私には、よくは聞こえていなかったのですが、突然…街の子と口論にってしまって…そのまま殴り合いの喧嘩になってしまいました」


「私も止めようとしたのですが…」


「止めようとしたのですが…」



あぁ、言いたくない…!うぅ…でも言わなきゃこの空気やばいもの。逃げたいわ…。


「腹を立てた街の子が、私を囮に友人を脅そうとしたので私も喧嘩に混ざってしまいました……」


すみません…。と言って、チラッと2人を見ると、2人ともあ然とした顔になっていた。


なんとも言えない空気になり。


その空気を壊したのは、リラであった。


「でも、ご友人の負担にはなりたくなかたものね。令嬢としては、少しどうかと思うけれど、しょうがないわ。」


リラぁフォローしてくれるなんてなんて優しいの…泣きそうだわ…。

リラに感謝をし、私は目の前にいるルビーに目を向ける…。な、なんて言われるかしら…。はしたない令嬢だと言われるかしら…婚約破棄かしら、それはありがたいけれど…。何を言われるか怖いわ…。


「…その喧嘩をした際、怪我はありませんでしたか?」


「えぇ…、私とても頑丈なので大丈夫でしたわ」


あぁ、心配してくれてる。やっぱり優しいわね、ルビーは…。


「そうですか、ならいいのです…がムインズ嬢が言った通りだとも思います。ですが、やはり貴方は女性なのだから、喧嘩等には参戦などは、してほしくありませんかね」


と、困り眉で言われてしまった。

うぅ可愛い…。不謹慎だけど、可愛く見えてしまうわ。くっ、この私好みのタイプ顔め…!



「分かりました、以後気をつけたいと思います」


「はい。気をつけてください」

と、彼はいつも通りの笑顔を向けた。


私の右にいた、リラが赤くなった。まぁ、この笑顔を間近で見てしまえば、そうなるのも分かるわ。


「あ!あと、私、剣術を習いたくなったので剣術を習い始めました」


「え?何故、剣術を…?」


「なんとなくです、なんかファーっと剣術始めようかなっと思って始めました」


「ふわふわしてるわね」


「本当です。どうなのですか?剣術は?」


「大変ですけど、楽しいです。筋が良いって先生に褒めていただきましたから」


そうなのだ。私は、あの夢を見てから何故か分からず本当にファーっと「そうだ、剣術をしよう」と思った。前世でも何故か理由は忘れてしまったのだが剣術をしていた。前世でしていたから今世では、とても筋が良いと先生によく褒められ鼻が高くなっている。


「へぇ、私もやろうかな」


「え!一緒にやる?」


「えぇ!ダリアがいるなら頑張れそうだわ!実は私の知り合いも剣術を楽しそうにやっている者がいるから、私もやりたいと前から思ってはいたの」


と、彼女は頬を染めながら言った。


おお?好きな人か!リラ、好きな人がいたのか〜!いいわ、恋する乙女だわ〜可愛いわ〜!


うふふと、リラの可愛い姿にニマニマしているとルビーが「顔がだらしなくなっていますよ」と小声で教えて貰った。


婚約者に、こんなだらしない顔を見られるなんて何たる不覚!まだ、リラに気づかれなかったから良いけれど、…ルビーに見られてしまうなんて!


ルビーは、いつもの笑顔でいるけれど内心はどう思っているのか…あぁ、怖いわ。


それから3人で色々な話をした。

ルビーの話や、リラの話を聞いたり話したり。


楽しかった。リラとルビーは最初からは考えられないくらい普通に仲良くしてくれた。


リラのお付の侍女が「リラ様そろそろ、お帰りになられた方が」と言われ、お開きとなった。


リラが最後、ルビーに「…ダリアを大事にして下さい」って言っていたのがとても嬉しかった。そして、リラはルビーに最後何か言ったけれど私には聞こえなかった。「何を言われたのですか?」とルビーに聞いたら笑いながら「内緒です」とはぐらかされてしまった。


2人は、恋に落ちてしまったのか…!と思ったが、リラに好きな人がいたことを思い出し別のことだろうと思った。



ルビーもそのまま帰ると言ったのでルビーも見送った。


最後に「また来ます。今度は2人でどこか出掛けましょう」と耳元で囁かれ耳と心臓が爆発しそうになった。


冷静さを保ちつつ「えぇ、い、いつでもお待ちしております」と笑顔で言ったが、アルナに「お嬢様。お顔が真っ赤ですが熱でも出ましたかね?」と言われたのでルビーには恥ずかしがったのがバレバレだったのだろう…。


⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰



婚約者の所に行くまで機嫌が良かったのに、何故。帰って来たら機嫌が悪いんだ?

婚約者と喧嘩でもしたのだろうか?


「なぁルビーどうしてそんなに機嫌が悪いんだ?」


「機嫌なんて悪くない」


と明らかに機嫌が悪いと分かる返事が帰ってきた。何年兄弟をしているのだと思っているやら、1番一緒にいる時間だって長いのに。

だけど一緒にいて機嫌が悪いのは分かっても内容までは分からない。


「婚約者と喧嘩したのか?」


「いや、全然」

と婚約者のことを思い浮かべたのか少しだけ機嫌が良くなった。

分かりやすいな我が兄よ。


でも、何故機嫌が悪いのかは分からない…。


「じゃ、どうしたんだ?何故機嫌が悪いのか?」


と言ったらルビーから思わぬ事を言われた。


「お前この前、ダリーといたんだな」


「この前…」


「街の子と喧嘩したらしいな」

何故それを知っている…。


「はぁ…なんて言われたんだ?ダリーも一緒に喧嘩したらしいじゃないか…女の子を喧嘩に巻き込むなんて男のやることじゃないぞ」


う、痛いとこをついてくる。俺もそれは思った。ダリーが巻き込まれてしまわないようにしていたが数が多かった。


結果、ダリーもいつの間にか喧嘩に参加をしていた。


「なんて言われたんだ?」


はぁ、逃げようと思ったが逃げれないみたいだ…。


「ルビーのことを悪く言ったんだ。街に出掛けた時、ルビーを見たヤツらがルビーのことを悪く言ったんだ」


国のために頑張っているルビーを見ていたから。


「だから許せなかった。王子として間違った行動をしてしまったことも、分かっている。でも、国が良くなるようにと頑張っている父を見て努力をしている俺の大事な兄が馬鹿にされている事が許せなかったんだ…ごめん、王子としての行動を取れなくて」


兄を見ると冷めた目をこちらに向けていた。


「謝るなら行動で示してほしい。王子としての職務を全うしてほしい」

「わかった、努力する」


「ふん。でも、ありがとう。嬉しいよ」

先程の態度とは別に。今度は優しい顔で俺の頭を撫でてくれた。これが同い年の兄弟とは思えないほどだった。


「婚約者とは、のんびり過ごせたよ」


「そうか、それは良かった」


「可愛かったんだ、帰りの時が1番可愛かったな〜」


「何かしていたのか?」


兄はニヤリと笑い。


「いや、何も」

気になって聞いてみたが、俺に教えてくれることはなかった。





その後、兄は日々の疲れからか、珍しく熱を出した。

俺は兄の代わりに兄の仕事を手伝ったのだが大変だった。寝込むのもわかる…。今度からは半分ずつでやらなければ。改めて俺は兄の存在に感謝をし、また兄ばかりに負担をかけていたことに反省をした。




ジョイアの目を盗んで兄の部屋に見舞いに行った時、兄が寝言で「ダリア」と言っていた。


本当に、婚約者のことが好きなんだなって思って微笑ましくなった。


が、またジョイアに見つかり怒られてしまった。


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