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18.手紙だけじゃ足りない


ダリアから手紙が送られてきた。


初めての手紙で嬉しかった。

私から送ってもいいのか分からなかったから、彼女から送られてきて本当に嬉しかった。


手紙には、私と遊びたいとか、会って話したいと書かれていた。


私も話したいことが、いっぱいあった。



それに、お茶会が終わってしばらくした後、第1王子のルビー王子とダリアの婚約が決まったことが知らされた。


ダリアは優しいから他の令嬢から嫌がらせだの、されてないか心配になった。そして、私は彼女の友だちとして、彼女を支えていきたいと思った。私みたいな身分のやつが何が出来るのかと思うし、言われるかもしれないけれど、私ができることなら頑張りたいと思う。


ダリアと会えるのはすぐ。

本当に楽しみだ。


⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰



早歩きで自分の部屋に戻る。


手に持っている物を早く開けたかったからだ。


手紙が来た。

初めての手紙。


僕はとても嬉しかった。


送り主は、僕の婚約者のダリアからだった。


他の者達とすれ違う。いつもだったら挨拶をしたりするが、今はそれどころじゃない。


早く彼女の手紙を読みたい一心で部屋に帰る。


部屋に帰り書斎に座る。

深呼吸をしてから開封をする。


緊張する…。何が書いてあるんだろう。

彼女への手紙はいつも緊張してしまうが、今回は初めての彼女からの手紙だから、いつも以上に緊張してしまう。


「ふぅ…。」


よし。と決めた時。


「…ルビーいいか?」

とサファイアが窓からやって来た。


何故窓から…と思うし、手紙を読もうとしていたのに。

そして、弟は毎回こうだ。何故か窓からやって来る。どうして、ドアから入ってこないんだ。


「いいけど。はぁ…サファイア何故?ドアから入ってこないんだ?」

「さっき、ジョイアから逃げてきた」


ジョイア…可哀想に。ジョイアに同情する。


ジョイアは、僕たちの世話をしてきた侍女だ。彼女に小さい頃から悪いことをすれば怒られ良いことをすれば褒められてきた。僕たちにとっての母のような感じだ。


僕はあまり、ジョイアを困らせないようにしようと思うが。サファイアはそうでもないらしい…。毎回、何かをしでかし追いかけられ怒られている。


「懲りないな…お前」


「いや、俺は悪いことはしているつもりはない」


「はいはい。で?今回は何をやらかしたんだ?」


「喧嘩を少し」


「少しねぇ?」


サファイアをよくよく見ると、色々な箇所を怪我をしている。顔も殴られたのか少し腫れている。


「少しで顔が腫れるか?」

「……」


サファイアは目をそらした。

かなりの喧嘩をしたらしい。相手も無傷じゃすんでいないだろう。弟はあまり怒らないからな…。相当なことがあったんだろう。


サファイアを見ると、まだ拗ねたようにそっぽを向いている。


今、聞いても教えてくれなさそうだし、後で落ち着いたら聞くか。


「サファイア。傷が残ったらいけないから、手当してもらっておいで」

「うん」


行ってくると言ってサファイアは、今度はちゃんとドアから出ていった。


僕はサファイアを見送り、机に置いてある手紙を見る。


はぁ…読もう。


彼女の手紙を開けると、中には色々な事が書いてあった。


手紙には「散歩に出かけたら、犬に追いかけられてしまって全力で逃げました。怪我はしなかったのでよかったです。」などと書いてあった。


令嬢が、全力で走ったというのは、あまり良くない事だと思うが、ダリアなら全力で走りそうだと思った。そして、犬から追いかけられ全力で逃げたという文章を読んで笑いそうになった。


他にも色々な笑いだしそうな話があり、読んでいくうちに…会いたくなった。


ダリアに本当に会いたくなってしまった。



会いに行けるとなったら毎回公務が入り会いに行きたくても会いに行けないことが多かった。


そろそろ、限界だ…。今、すぐでも会いに行きたい…。だが、急に来ても迷惑なのは分かってはいるし、まだ仕事が残っている。


僕は、彼女の手紙を読み進め、最後に「お仕事頑張ってください。私は、いつでもお待ちしております。」と書かれていた。


あぁ、彼女は優しいな。

仕事が終わったら会いに行こう。

そのために、早く終わらそう。


僕は彼女の手紙を引き出しに大事にしまい。


また、仕事へと打ち込んだ。


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