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17.私の友人


私が見ている景色は、ぼやけていた。

ここは…?どこだろう。あれ?

さっき私、寝たはずじゃ…?


徐々に、ぼやけていた景色が鮮明となる。


久しぶりの景色だった…。


目に見えているのは私の故郷。

そして私は、高校の時のブレザーを着て歩道を歩いていた。


あぁ、夢か…。


そして、私は隣にいる人物に目を向けた。なこちゃんだわ。久しぶりの、なこちゃんだ。


なこちゃんは相変わらず推しの話をしている。

私は楽しい話とかできないから、なこちゃんの話をいつも聞いていたのよね。この世界での、私の救いというか…人生を楽しめたのは、なこちゃんが、いたから。


「ねぇ!聞いてる?」

あぁ、また私の世界に入ってしまった。


「ごめんなさい、聞いてなかった」

「はぁ、また世界に入ってたの?しょうがないな〜」

なこちゃんは、そう言ってまた、推しの話をしてくれた。


「私の推しはめっちゃ綺麗なの!もうね、語彙力で表せられないくらい!」

「好きなんだね、その人のこと」

「そう!好きなの!もう、推しまくってる。はぁ〜しんどい」


そう言って、また、なこちゃんは、その推しについて話している。

その話は…だんだん私に似ているっていうあのキャラの方に…今は、私ね…私の話に。


「…前さ!ダリアってキャラがいるって言ったじゃん。ダリアね、本当に!似ているんだよ!」


知っている。私、今ダリアなんだ。それに、ダリアで1回死んだの。って言おうと思ったけれど、言えなかった…。


私は、「そうなの?それ毎回言っているよね」って、違ったことを言っていた。


あぁ、なるほど。

これ、夢だけど思い出だわ。

高校生の時の思い出を夢で見てるのね。


なこちゃんは、続けて言う。


「だからね!感謝させて!ダリアだと思って感謝させて!公式様からね、また新たな情報があって…まじで、しんどかった!ダリア、本当にありがとう」


そういい、なこちゃんは、私に向かって拝んでいる。

「ふーん。意味がわからないけど、いえいえ」


ちょっと!?ダリアに?なんて??ダリアに何があったの??私!!聞きなさい!そのまま流さずに、ダリアに何があったのか聞きなさい〜!!!


「いや〜過去の話を触れてくれたというか、ダリアって、わがままな悪役令嬢だけじゃなかったの!」


おお!なこちゃんグッジョブ!そのまま話して、情報を頂戴!


「ふーん」


私!!おい!そこの私!!興味なさげにならないで!未来の私のために情報をもらうのよ!



「ふふっ興味無さそう」

だよね?なこちゃんも、そう思うよね?私も思うわ。


「いや、うーん。私、わがままなのかなって思ってさ」

「わがままじゃないよ。性格が似ている感じ」

「そう?」

「そうそう。私は結構ダリア好きだけどね」


「で?その人何したの?」

「ダリアはね…」


「お嬢様〜!起きてください!!!」


「ふぁ!?!」

と、大事な部分を聞けずアルナに起こされ起きてしまった…。

「やっと起きましたね」


後ちょっとで、あと少しで聞けたかもしれないのに…!ダリアの情報が聞けたかもしれないのに!


「アルナ!なんで起こしたのよ〜!」


「そのように怒らないでください。私だって待ちました。何回呼んでも、後ちょっと、ちょっとだけって仰って起きようとしなかったので起こさせていただきました」


「も〜う!!」


「お嬢様。そのような牛みたいな鳴き声は辞めてください」


と、アルナは盛大な、ため息をついた。



寝癖を直し服に着替え今日は庭に出ることにした。


庭を歩きながら、夢のことを思い出す。

前世では、こういう夢は見たことがなかった。


そして、なこちゃんが言っていた、「ダリアが、わがままだけじゃなかった」ってことが気になった。わがままだけじゃない?何か、ダリアは、したのかしら?


前世では特に何も無かった気がするのだけど?うう思い出せないわ。


「お嬢様、木の周りを周回なさらないで、何もすることがないのなら、この前言っていた、ご友人にお手紙でも、お書きになったら、いかがでしょう?」


そうよね、アルナに言われなきゃ気づかなかったけど、悩みすぎてずっと同じ木の周りをグルグルしてたわ。


リラにも会いたいし。後々思い出すでしょうし。


「そうしようかしら。アルナありがとう」



部屋に戻り。引き出しに入っている手紙を取り出し、私のここの世界での友人、リラに私は手紙を出すことにした。


「お嬢様、ルビー様にもお手紙を書いてくださいね」


「わかったわ。ついでに書いておくわ」


ついでに、という言葉にアルナから小言をもらい。私は、ルビーにも手紙を書くことになった。


婚約をしてからルビーとは、会っていない。


ほら、彼忙しいから。だけど前世と違い変わったことは、彼から手紙が頻繁に来るようになった。日常であった事など日々の事を手紙に書いて送ってくれている。


最後には「もう少しすれば、落ち着きますので、会いに行けます」なんて書いてあるけど、来るなんて期待していないから「いつでもお待ちしております」なんて社交辞令を書いている。



私から手紙を送ることなんてないから、たまにはいいかしら?


それより、リラと遊べるように手紙だわ!

手紙書かなきゃ!手紙でも書くけれど…やっぱり、本人と会って話したいものね!早く会って色々話したいわ。


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