10.試合は終了ということで。
「あっという間だったわ。楽しかった。
ありがとう。リラ」
「こちらこそ!楽しかったわ、ありがとう。
また、良かったらお話してくれない?」
「ええ!もちろん。お話しましょう。」
「うふふ、楽しみだわ」
リラと楽しい会話をしていたら、いつの間にか、お茶会のお開きの時間になっていた。
リラと別れて、馬車に揺られながら、友人ができたことにより私のテンションは最高調である。
帰ってから、みんなに友だちができたと報告をしなきゃ!アルナは喜んでくれるかしら!
きっと喜んでくれるわ。報告するのが楽しみね。
みんなの喜ぶ顔を想像しながら、私は家に帰るのであった。
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ダリアと別れ、自分の馬車に乗ろうとしたら、目の前に居る者にため息をついた。
「はぁ。なんで乗ってるのかしら?」
目の前に居る彼女は、美人すぎる。
平民にしては綺麗すぎる美貌と優しさを持っている。正直羨ましい…。
彼女は、私の母を助けて、父と母は彼女を気に入っている。母を助けてくれたことには、私も、とても感謝をしている。
が、平民と貴族が仲良くしているということは、ほかの貴族でもないことだろう。
変な感じだが、まぁ、話しすぎて、私の唯一の1人の友人となっているが、彼女が私のことを友人だと思ってくれているのかは、わからない。
というか、何故…馬車に乗っているのかもわからない。
『いいじゃない。別に減るものじゃないのだし。それより友だちはできた?』
「できたわ。ダリアと言う子なのよ。彼女、1人でいたの」
『そう。1人でいたのね…その子と友だちになれてよかったじゃない』
「えぇ、良かった。公爵家の令嬢なのに、とてもいい人だったわ」
『そうね。彼女は、いい人よ。』
「会ったこともないのに、よく言えるわね」
知らない癖に…と、ちょっとムッとなってしまい、きつい言い方となってしまった。
彼女は、クスクスと笑いながら、
『そんなに怒らないで。貴方と仲良くなれた人だもの、いい人に決まってるわ』
「そう、失礼な事、言っている気がするけど。まぁ、いいか」
『そこは許してちょうだい。でも、これからも友だちで、いてちょうだいね?』
それが私が彼女と友人でいて欲しいのか、それとも、私とダリアが友人でいて欲しいのか、わからない言い方だったが。
「当たり前でしょ…。」
『ふふっありがとう。じゃ、私はここで降りるわ』
と言って彼女は愛らしい笑顔を浮かべて、フワッと去っていった。
慣れない場所に、居たからか。それとも彼女と話したからか…ちょっと疲れた。
家に着くまで少し眠ろう。
ダリアと友人になれたことは、とても嬉しかった。
次はいつ、話せるのかしら?楽しみだ。
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馬車から降りて、これからの楽しみなことがいっぱいありすぎて胸がドキドキする。
『流石!ゲームの世界ね!やっぱり、リラは悪役令嬢の取り巻きよ!あぁ、早く私も会いたいわ』
と、夜の道をスキップしながら、ヒロインは喜び、これから起こるイベントに期待をし、胸を膨らませた。




