1.どうしてなのかしら。
初めて書かせていただきます。
緊張凄いです。(・ω・`;)ノぁゎ
おかしいところもあると思いますが、気長に読んでくださると嬉しいです。
どうしてだろう。何故こんなふうになってしまったのか…。
私を囲む愛する人とその隣に、私のこの現状を周りにバレない程度に楽しむヒロインの女。そして、愛する人をこれからも支えていくであろう者達に囲まれている。私を囲んでいる者達は殺気がすごく手には剣を持っている。
優秀な方々も、こんな風になると獣ね。
あの女からすれば騎士だけど。私にとっては、私を殺したい獣よ。それか、私が狩られる対象の獣か。
笑っちゃうわ。私から何もかも奪った、あの女の方が獣に相応しいのに。か弱いフリして護ってもらえて良いこと。
何故こんなふうになったのか分からない乙女ゲームに転生した私は思う。前世と違うこの世界で今度こそは、愛する人と結婚し家族を作り幸せに過ごし…幸せな人生を送ろうと決心したのに。
「本当になんでこんなことになってしまったのかしら」
目の前の愛する人を見ながらつぶやく。
誰も答えてはくれない。聞こえていないのか。いや、聞こえてはいるだろう。彼らはなぜ分からないといった怪訝の目をしてくる。あぁ、またなのね、また気づくこともできなかったのね。
あの優しい方をこんな風にしてしまうなんて本当に私は愚かだ。そして、この状況で…まだこの方を愛している。隣に女が、いるのに。私を裏切ったのに。
馬鹿よね。
もう、終わるのね。この人生も。
あぁ、いけない。いけない。罵倒してくる奴らの声も届かないくらい私の世界へ入ってしまったわ。
申し訳ないわ。それにしても、よくたくさんの嘘をベラベラと言えるわね。
はぁ、終わらせましょう。うんざりだわ。
きっと、泣いてほしいんでしょうけど、泣いたりなんかしない。貴方のために泣くものですか。そう、私は令嬢。ましてや、王妃になったかもしれない女。凛とした声で、愛していた人とその女を見てわざとらしく、嘲笑うように私らしく、
「…貴方をお慕いしておりました。どうぞ、お幸せに。」
「今更何を!!!!!この!魔女め!!!」
怒りが限界に達したのか愛した人が振りかざした剣によって私の意識が徐々に途切れていった…。