表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

レインボークォーツ

作者: 月香花

「次の投稿はもっと長い物語を」と意気込んでいたのですが

中々文章がしあがらず

今日突然思いついた短編物語を投稿しました

少々、浮かんだ勢いで書き上げたので文章に不安がありますが

都心を離れ

住宅と畑が混在する辺りに場違いな程立派な洋館が立っていました

その洋館の表札には「水晶の館」と書いてありました

ここは水晶占いを生業とする占い師達が共同で建てた職場だったのです

老若男女様々な占い師がそれぞれ大小異なる水晶玉を使い個室にて占いをしていました

評判はとても良く「よく当たるから」と遠方から足を伸ばして来る客も少なくありませんでした


しかしある日、一人の占い師の水晶玉の内部に大きなヒビが入っているのが見つかりました

突然の事に、館の占い師達は皆気味悪がりました

持ち主の占い師も長年愛用している事もあり最初の内は気にせずにその水晶玉を使い占いを続けていました

ですが、水晶玉にヒビが入ってからというものその占い師の占いは全く当たらなくなってしまい

とうとう占い師はその水晶玉をゴミ捨て場に持っていってしまいました


「その水晶、捨ててしまうのですか?」

ゴミ捨て場に着いた占い師は不思議な雰囲気を纏う男性に声をかけられました

「こんな欠陥品じゃ、占えないんでね」

占い師は少しイラだちながら答えました

「それならば、その水晶を私に譲っていただけないでしょうか?もちろんタダとは言いません」

「こんなゴミでいいならタダでどうぞ」

占い師は、男性に押し付けるように水晶玉を渡し足早にその場を後にしました

ー新しい水晶玉を買いに行くためにー

その後ろ姿を眺めたあと

男性はヒビの入った水晶玉を幼子を抱きしめるように抱え優しく声をかけました

「君は欠陥品じゃない、ただ彼が君の力を引き出せなかった、それだけのことなんだ。君は決してゴミなんかじゃない」

男性のその言葉に呼応するかのように水晶玉は内部のヒビ部分を

眩しい程の虹色の光を放ちました


やがて、夜の公園でよく当たると評判の占い師の噂が流れるようになりました

「占うだけでなく愛に満ちあふれた助言をし

来た人全てに幸せへの道を示してくれる

なにより占いに使う水晶玉はとても幸せな虹色をしている」

水晶って素敵ですよね

透明な水晶も虹を含む水晶も

…はい、パワーストーン・天然石好きです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ