もしも僕と彼女と実弾兵器の世界に魔王様が復活あそばされたら
普段頭の訓練としてお遊びで作ってるプロットを読んだ友人が、「これもアップすりゃいいじゃん」と言ってきたので、そうしてみました。
活動報告に書いた方がいいのかな?とは思ったのですが、これが活動報告かと聞かれるとなんともなので、お遊びとして。「こいつ、こんな感じで小説書いてんだな」って嘲笑しながら読むのが正しい読み方です。
魔王の誕生した惑星より、未知の存在による脅威が銀河帝国政府に対して報告される。銀河帝国は「おもしろいジョークだ。ただし今日の日付は4月1日ではない」と返す。
魔王軍、部下を量産するも、主要な幹部以外は現代携行兵器によって簡単に殺害されてしまう為、戦闘用に関しては実力のあるメンバー以外の生産を諦める。細かい配下を作るのではなく、一点集中路線に。
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数週間が経ち、惑星居住民に大きな被害が出始める。地域単位で制圧され、なんだか妙な事になったようだと人々が戸惑い始める。陸戦用大型兵器を購入する為、銀河の反対側にあるライジングサンというニッチな企業に声がかかる。
マスメディアによる声が銀河に蒔かれ始める。「良く出来たCGだ。公開はいつなのか」という問い合わせが殺到する。惑星の存在する地域での配給・撮影権を握る映画製作企業が、惑星管理団体にクレームを入れてくる。
魔王軍、地上に配置されたセントリーガンの脅威に驚く。おとりを使って位置を確認し、その後謎の力で破壊する等の面倒な作業が増える。
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およそひと月が経ち、魔王軍が小規模な大陸の半分を制圧するに至る。しかし人類側が戦車だの航空機だのを持ち込み始め、また、無尽蔵とも思える無人兵器の量に魔王軍は混乱に陥る。
惑星管理団体から銀河帝国政府に送られていた魔物の生体サンプルがようやく研究者の手に渡り、何やらおもしろそうな生物がいるらしいと注目される。
魔王軍。軍としては絶頂期。
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2ヶ月が経過し、大陸ひとつが魔王軍に制覇される。しかし大陸に住民がいなくなった事で、惑星管理団体は大量破壊兵器の使用を躊躇する必要がなくなる。
とりあえず毒ガスによる攻撃がされるが、謎の力で中和される。仕方がないので核攻撃を実施。魔王軍、自身と幹部、それに熱に耐性のある生物を除くほとんどが全滅。生産担当の幹部がキレる。
惑星に本社・支社を持つ企業の艦隊が集結するも、惑星自体に及ぼす影響や、そもそも惑星そのものに対する攻撃など前例がない為、まごつく。軽いジャブのつもりで老朽化した駆逐艦を惑星に投下し、魔王軍の大陸にクレーターを作成する。これにより、惑星の冬が少し長くなる。
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3ヶ月目。魔王軍が別の大陸に対する攻撃を始める。が、周辺地域にいる人間のほとんどは宇宙へ脱出している為、特にやる事もなく、とりあえず大声で領有権を主張する。無人の都市に設置された大型自動防衛施設に誰も近づけない為、結局魔王様があちらこちらへ忙しく飛び回る。地雷による魔王軍側の死者多数。
ようやく銀河帝国政府の誰かが生物サンプルと被害の訴えとの関連性に注目し、何かよろしくない事態が起こっているようだと認識する。とりあえずいって来いの命に従い、暇な一個艦隊と陸戦部隊が惑星へと向かう。
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4ヶ月目。誰もいなくなった惑星上で、魔王が勝利宣言を発する。衛星軌道上の元惑星住民は、ようやく訪れた帝国海軍に文句を言う。頭に来た艦隊司令が引き返してしまいそうになるので、慌てて金で呼び戻す。
銀河帝国政府、艦隊より送られてきた情報に興味を示す。特に生物学者が新しい知的生命体の発見だと狂喜する。帝国政府、魔王軍との交渉に乗り出す。
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5ヶ月目
交渉の末、何やら相手が悪意の塊のようだと判明し、新しい商売になるのではと期待していた企業が落ち込む。政府高官は、人類を根絶やしにするつもりだと豪語する魔王の言葉が本気だと知り、約100兆の人間をどうやって潰すのだろうかと興味津々。人口増加を加味すると、人類人口をマイナスに転じる為に魔王軍が一日に殺さなければいけない人の数は、約20億人以上。
帝国政府、惑星の権利を強制接収。とりあえず交渉決裂による腹いせに、惑星に対する衛星軌道上からの無差別爆撃を開始。惑星全土が塵に包まれてしまった為、観測班がキレる。
惑星住民やその企業には政府から多額の保証金が送られており、特に何の文句もなく住民達は新しい生活の場へと散っていく。
魔王、何が起こったのかすらわからず。
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6ヶ月目
どうやら魔王が生きているらしい事がわかり、関係者各位が驚愕する。なんとか生け捕りに出来ないだろうかと陸戦が送り込まれるが、謎の力で殺される。同様のやり取りが数度繰り返された後、キレた艦隊司令官が核による飽和攻撃を実施。惑星の気候が冬だけになる。
魔王、舞い上げられた海水や土砂に埋まる。行方不明に。
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7ヶ月目
元の地形がどんなだったかすらわからなくなった惑星上で、地面からようやく這い出してきた魔王の存在が確認される。帝国政府、ようやく魔王の危険性に気づき、重要危険物に指定される。これにより、銀河に住む人間の0.001%くらいに魔王の存在が認知される事に。
魔王、死ねない体と神を呪う。敵は空から来ているようだと悟り、攻撃する方法を模索する。
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8ヶ月目
帝国政府、本格的に謎の生命体に対する調査を実施。元惑星住民からの情報により、民間伝承との繋がりが判明する。魔王を倒すには、勇者とかいう存在が必要との事。あまりにファンタジックな展開に、科学者一同が暴動寸前に。
魔王、謎の力で成層圏の突破に成功。謎の力で宇宙空間を漂い、謎の力で艦隊を襲う。しかし大気による減衰を気にする必要がなくなった為、艦砲射撃による迎撃に会う。
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9ヶ月目
魔王、度重なるビームによる被撃墜の末、謎の力でビームを減衰させる方法を思いつく。駆逐艦一隻に乗り込み、これを制圧。直後に撃沈されるが、同様の作業を繰り返し、3隻を撃破。魔王様ガッツポーズ。
船に被害が出た事で、帝国海軍の方面軍司令がブチ切れる。とりあえず距離を置いて砲撃し、近づいてきたらオーバードライブで遠方へ逃げるを繰り返す。砕け散り、そして再生する魔王の物まねが乗組員の間で流行る。頑張って光年単位の距離を泳いでくる魔王に同情し始める者も多数。
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10ヶ月目
無駄に弾薬や燃料を消費する行動に嫌気がさし、帝国海軍が星系の封鎖を実行。とりあえず勇者とやらの情報を得ようと、元住民の怪しい老婆の話を聞く。話によると時代時代で惑星にたったひとり、魔王を倒す事の出来る勇者が現れるとの事。
帝国政府、勇者とやらが現れる周期と、現れた当時の惑星人口を換算し、統計的に現在存在する勇者候補の数を算出。馬鹿馬鹿しいと思いつつも、全銀河の惑星に対して勇者捜索命令を発令。
魔王、とりあえず敵は去り、世界制覇を成し遂げたものと勘違いする。
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11ヶ月目
銀河帝国政府、足りるかどうかはわからなかったが、とりあえず銀河中から70000人の勇者を収集。老婆の話によると勇者は戦士、僧侶、魔法使いの仲間が必要だとの事なので、戦闘用重サイボーグを戦士、パーソナルメディカルシステム付きの戦車に搭乗する医師を僧侶、魔法使いは該当する職種が見つからなかった為、火力支援という言葉から、戦艦10隻と巡洋艦300隻を後方支援として用意。
陸戦部隊による、勇者養成訓練が開始される。肉体的な部分はメディカルマシーンによる肉体改造で瞬時に終了する為、実技からスタート。
魔王、配下の量産を開始するも、既に生物が住めるような惑星でなくなっている為、苦労する。しかしそれでも、ようやく訪れた平和に安堵する。
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1年と半年
7万人の勇者。15万のサイボーグ。1万の車両と300隻の艦隊による、魔王討伐作戦が実施される。艦隊による実弾援護射撃により目標周辺の安全を確保した後、とりあえず有効かもしれないから、という理由で脳以外をサイボーグ化された勇者5千名を筆頭に、魔王の居城へ向けて直接空挺降下。しかし援護射撃によって崩壊した城の下から魔王が出てくるのをしばらく待つ事に。
理由は不明だが、一度に戦えるのは4人までという老婆の話に従い、代表者4名ずつが魔王に戦いを挑む。時間がかかる為、待っている勇者達が暇をもてあます。1度の戦闘が5分で片付いたとしても、最後の者の番がまわってくるのは約半年後。
魔王、本能的に相手全員が勇者であると理解し、困惑する。
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1年と半年ちょっと
勇者だけが暮らすシェルター式の住居が作られ、戦いの模様は大型モニターに映し出される形に。徐々に人口が増え始め、ひと月が経過する頃にはそれなりの規模の町となる。挑戦する勇者が何分もつかが賭博の対象となり、銀河の片隅でそれなりに流行る。脳が破壊されなければメディカルマシーンで再生可能な為、想定されていたよりも死者はほとんど出ず。
統計学者の計算によると、最後まで魔王が勝ち続けた場合、勇者のストックがなくなるのはおよそ220年後。ただし新しく生まれてくる勇者の追加を考えると、数千年単位に。それらも、クローン技術や血統の保存等で意図的に勇者を生産出来なかった場合の最低値。
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2年くらい
魔王配下の魔物達の一部と勇者タウンとの間に交流が持たれ始め、忙しい魔王様をよそに、新しい文化が芽生え始める。昆虫形のエイリアンやカト族の存在する銀河帝国において、魔物は別に珍しい存在でもなんでもなく、普通に受け入れられる。両生類型の知的生命体に比べればと、むしろ歓迎される事も。
魔王様、健気に戦い続ける姿が賞賛を浴びる。本人もまんざらではない様子。
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3年くらい
魔王様、いい加減に勘弁してくれと降参する。が、既に大規模なマーケットとなっていた賭博市場が崩壊しかけ、銀河帝国政府側からなんとか続けてはくれないだろうかと打診される。魔王様、怒ってしばらくは戦いが再開されるも、やはり力尽きる。
勇者タウン、移住者による増加で人口が100万を突破する。帝国環境開発機構も動き出し、惑星の再生が検討される。魔族との交流はさらに活発化し、帝国市民として銀河へ旅立つ魔物の姿も。
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3年くらいとちょっと
銀河帝国政府と魔王との間に再び交渉が再開され、魔王が生み出した強力な魔族と勇者が闘技場で戦い続ける事と、謎の力の研究に手を貸す事を条件に、惑星の所有権を魔王に譲渡する事が正式に決定される。事実上、魔王は世界を支配下に置き、銀河帝国は小さいながらも新しい産業と、興味深い研究対象を手にする事に。
めでたしめでたし
僕と彼女と実弾兵器も、一番の大本はこんな感じの大雑把なプロットです。
これを項単位でさらに細かくし、次に本番を書くのがいつもの流れです。ちゃんとラストまで決まってますよ。*ブクマとかいらないからね! 多分更新とかないし!