ダンジョン王 リチャードが仕掛けた罠
シルヴァーナは軽く息をつき、穏やかな声で言った。
「これは、予想外の展開ね」
ロウィンは少しの沈黙の後、鋭く目を細めて呟いた。
「敵の時空魔法を封じるなんて、思いもよらなかった」
ルミナはゆっくりと口を開いた。
「サラには、もう何も驚かない。勇者として戦い続けてきたから」
シルヴァーナは、何かを思い出したように言った。
「あ、そういえば、リチャードさんからの手紙を渡してなかったわ」
ルミナは眉をひそめ、不思議そうに尋ねた。
「あのダンジョン王の?」
シルヴァーナは頷き、手紙を渡した。
ルミナはそれを広げ、目を通しながら言った。
「どうやらリチャードが仕掛けた策略みたい。ダンジョン攻略を唯奈に任せることで、敵の警戒を解き、隙を作り出したのよ」
シルヴァーナは懐かしげに言う。
「子供の頃、リチャードさんと一緒に探検したことがあるわ。彼のスキルで、ダンジョンが心を開くのよ」
ロウィンは目を見開いた。
「なるほど、それは凄いな」
一方、シャドウクロウ、シルヴィア、セリナの三人は、別の場所でクラスメイトたちと会話をしていた。
その声が微かに聞こえる中、サラは遠くを見つめ、静かに口を開いた。
「先ほど倒した軍勢が、敵の主力だろうな」
レイナが短く冷静に答えた。
「そうね」
かなえが声を潜めて言った。
「もういいじゃない、今日はゆっくりしよう」
戦いの緊張感が溶け、皆の表情に安堵の色が浮かんだ。
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