時空の勇者とギルドの結成
ゴブリンの森から敵の気配を感じ取ったシルヴァーナ、ロウィン、シャドウクロウ、シルヴィア、セリナの五人は、一刻を争うと判断し、すぐに準備を始めた。
フェリシアたちに短く別れを告げ、元の世界へと歩みを返した。
一方、フェリシアたちも冒険者の宿に戻り、今後の方針を話し合っていた。
新たに判明したダンジョンの脅威――その真実を共有するために。
数日後、「ブラック・スターズ」はアルディシア王国のアルフレッド・イグナシウス王からの召集を受けた。
王宮の扉をくぐった瞬間、重厚な空気が流れる。
すでに「アヴァロン・ガーディアンズ」のミハイル、「サンシャイン・レギオン」のエリオも集まっていた。
フェリシアは一歩前へ出て、ランク5ダンジョン《エクリプス・キャニオン》の報告を始める。
「黒天の巨影――ヴェル=オルディウスを討伐しました。この世界に現れるダンジョンは、想像を超える力を秘めています」
王宮の空気が張りつめる。
「黒幕の存在を突き止め、必ず討ち果たします」
その決意に、ミハイルとエリオも静かに頷いた。
アルフレッド王はしばし沈黙したのち、穏やかな声で告げる。
「フェリシア。君には“時空の勇者”の称号を授けよう」
彼女の目が見開かれた。
「その不屈の意志こそ、この王国の希望の灯だ。これから訪れる試練で、君の力が不可欠となるだろう」
「ありがとうございます、陛下。ですが、私一人の力では到底及びません。――ギルド《ブラック・スターズ》の正式な設立をお認めください」
王はわずかに微笑んだ。
「よかろう。この世界の未来は、君たちの手に委ねよう」
フェリシアは深く一礼し、胸の奥で新たな誓いを立てた。
――仲間と共に、運命を切り拓く。
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