ディメンション・アーク到着! 唯奈が生んだ「お尻が火を噴いた」伝説
ダンジョン「ゴブリンの森」を抜け、ディメンション・アークに到着した唯奈とリチャード。
町の賑わいに興奮しながら歩を進めていた二人の目に、ギルドの看板が映る。
冒険者たちが集まり、情報交換に熱心だ。
「お嬢様、こちらがギルドの入り口です」
リチャードが大きな建物を指さして説明する。
「行く必要なんてあるの? 私はもう、どんな冒険でも一人でこなせるわよ」
唯奈は口ではそう言いつつも、どこか落ち着きがない。
「ギルドは情報収集にぴったりです。それに、イケメン勇者がいるかもしれませんよ」
リチャードが続ける。
「興味ないわ。私にだって、好きな人がいるんだから、いつまでも子供扱いしないで!」
唯奈は強く反論する。
その時、色とりどりのポーションや薬草、魔法道具が並ぶアイテム屋が目に入った。
店主が少し離れたところから声をかけてくる。
「新作ポーション、試してみませんか?」
「すごく美味しそうじゃない?」
「お嬢様、それは……」
リチャードが止めようとしたが、唯奈はすぐに走り出してしまった。
店主がポーションの瓶を渡す。
「これは非常に効果が高いものです! 力が増し、どんな敵とも戦えます!」
「私にピッタリのバフね!」
唯奈は躊躇せず、一気に飲み干す。
「これで無敵よ!」
頬を赤く染め、全身から湯気が立ち上る。
「リチャード、なんだかすごく強くなった気がするわ!」
「お、お嬢様にはきつすぎるかと……」
「どういうこと?」
その瞬間、唯奈は体を前にかがめ、叫び声を上げた。
「うわぁぁぁああああ!」
「落ち着いてください!」
唯奈は暴走し、急に走り出す。
「私は最強!」
そして、広場にある巨大な石に向かって突進した。
「トレーニング用の巨大石!」
「ちょっと待ちなさい、危険です!」
唯奈は目を輝かせ、力を込めてその巨石を持ち上げようとした。
周囲の注目が一斉に集まる。
「リチャード、見てて──」
その時、お尻から「プゥ~」と大きな音が鳴った。
「えっ!?」
唯奈は驚き、顔が真っ赤になる。
冷静さを保とうと必死に周囲を見渡す。
「今の音は何?」
子供が疑問を口にし、笑いが広がった。
「お、お嬢様……」
リチャードは唖然とする。
「何が起きたのですか!」
「う、うるさいわね! ちょっと気を抜いただけよ! この石を持ち上げるのはこれからだし!」
唯奈が再び力を入れると、ズボンのお尻部分が「ピシッ」と音を立てて裂けた。
「えええ!」
顔を真っ赤にし、手でお尻を隠した。
「どうしてこうなったんですか……?」
リチャードが唯奈を抱き上げ、その場を立ち去る。
「異世界の美少女のお尻が火を噴いた」という伝説が生まれ、永遠に語り継がれることになった。
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