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ヒロイン宣言! 唯奈、ダンジョンに挑む
「これって、どういうこと?」
剣聖・アレクサンドロス唯奈は、自室の中央に立ち尽くした。
「お嬢様、落ち着いてください」
執事・リチャードの額に汗が浮かぶ。
「私の出番がないのは、どうして?」
唯奈は息を吐き、近くの書類をテーブルに放った。
「せっかくの美人が台無しです」
「!」
少し照れながら、腰を捻る唯奈。
「私は剣聖よ。なぜ誰もオファーをくれないの?」
「肌の露出が控えめなせいか、読者様の人気があまり……」
「わかってるわ!」
声が一段高くなる。
「私、派手に戦いたいの! バーン、ドッカーン、ズギューンって!」
腕を組み、不機嫌そうにリチャードを睨む。
「ディメンション・アークのダンジョンに挑戦するわ!」
「お嬢様、それは少々……」
「私はヒロイン。ソロでも行ける!」
「では、お供いたします」
リチャードは皮肉混じりに微笑んだ。
「戦闘後のデザートの準備がありますので……」
「あ、そうだったわね」
唯奈は怒りを忘れ、準備を整えて出発した。
リチャードはため息をついた。
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