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光に呑まれた戦場――戦局を支配する居術士の采配
桜華は、忍術と魔法を組み合わせてゴブリンロードを翻弄していた。
後方では、凛香が鋭い眼差しで戦場を見つめている。
かつて帝国の精鋭部隊に所属し、数多の戦闘を乗り越えてきた。
だが、上官の裏切りによって祖国を失い、仲間も全て失った。
転生後、凛香は「居術士」として覚醒する。
それは、戦場そのものを支配する力――戦況を読む者の極致だった。
敵の動きを見抜き、仲間の位置を自然に導く。
その采配は、流れるように戦局を優位へと変えていく。
「必ず勝利を掴み取る」
ゴブリンの陣形が乱れ、隙が生まれた。
凛香はその瞬間を逃さず、味方を誘導する。
戦況は優勢。
だが、ゴブリンロードはなおも咆哮を上げた。
「お前たちも……一緒に連れて行く!」
最後の力で呪文を紡ぐ。
その声は、世界そのものを軋ませる低音だった。
眩い光が爆ぜ、四人の姿を一瞬にして呑み込んだ。
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