シルヴァーナとルミナの日常 in ヒーローズ・カレッジ
――――シルヴァーナの視点。
私が「ヒーローズ・カレッジ」に戻ると、すでに歴史の授業が始まっていた。
「いきなり抜け出して、すいませんでした」
思わず頭を下げる私に、ルミナが微笑んでくれる。
「うふふ、大丈夫よ。星占いで事前に分かっていたから」
その言葉に驚きながらも、すぐに納得して教室の一番後ろの席に座った。
授業は、世界の成り立ちに深く関わる内容らしい。
「さて皆さん。百年ほど前の出来事から振り返りましょう」
ルミナの声が教室に響くと、空気がピンと張り詰める。
「そのころ、人間界と異世界ラグナヴィアのゲートが開き、勇者たちが世界を救いました」
目を閉じて、私はその時の光景を思い描く。
「私たちは勇者養成アカデミーを作り、世界を守るための人材を育てるのです」
ルミナは黒板に年表を書きながら続ける。
「人間界とラグナヴィアは同盟を結び、力を合わせて世界を守る時代が訪れました」
クラスのみんなが前のめりになり、興味津々で聞いている。
「しかし、卒業生の一部が反乱や犯罪を起こし、社会問題となりました。その結果、改革を迫られ、『ヒーローズ・カレッジ』として生まれ変わったのです」
私は、ロウィンが勇者として活躍する姿を思い浮かべ、静かに笑みをこぼした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!




