涙と祝福、そして永遠の誓い
――――ロウィンの視点。
試練の世界が薄れ、意識が現実に戻る。
目を開けると、変わり果てた晩餐会の会場が映った。
音は消え、空気は張り詰めている。
その中で、最初に目に入ったのは、涙をこらえて立つシルヴァーナ。瞳は赤く腫れ、髪は乱れていた。
「本当に……戻ってきてくれてよかった」
揺れる声が胸に刺さる。悔しさ、愛情、すべてが滲む。
彼女の瞳を、しっかりと見つめた。
「君の存在が、俺を支えてくれている。君の言葉や笑顔だけで前に進める。だから今度は、俺が守る。君を、そしてこの世界を」
俺はそっと、彼女の手を握った。
シルヴァーナの瞳に、深い光が宿る。
周囲の空気が微かに変わるのを感じた。参加者たちが次々と席を立ち、二人のもとへ集まる。
ザルクスが一歩前に出る。
「心から祝福する」
その声に続き、参加者たちの言葉が重なる。
「お前たちの選んだ未来を信じ、我々も歩み続ける」
会場に温かい熱が広がる。拍手が生まれ、声が重なり、胸を震わせる。
「君となら、どんな困難も乗り越えられる」
「私も。あなたとなら進める。これからもずっと一緒に……」
視線が交わる。
その瞬間、周囲の祝福と想いがすべて、二人を包み込んでいることを感じた。
何が待とうと、俺たちはここにいる。
ただ、共に――前へ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!




