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【悲報】試練に敗れた王子、婚約者候補の前で本性暴かれて全裸に

 ――――シルヴァーナの視点。


「これは宣戦布告だ。人間ごときがシルヴァーナ様の隣に立つ資格はない」

「我々ダークエルフにとって、お前は邪魔者だ」

「どうせなら、試練でその能力を証明しろ」


 婚約者候補の全員が、私の前で挑戦的な言葉を投げつける。周囲の視線やざわめきは、もはやどうでもいい。


 父、ザルクスは無表情のまま、ただ静観していた。


 そして重々しい声で宣言する。


「よかろう。それぞれに試練を与える。これが私の娘、シルヴァーナの選択にふさわしい者を決める方法だ」


 その言葉と同時に、紫色の水晶を手にした占術師が現れ、会場の空気が張り詰めた。


「試練を受ける者は、この水晶に触れよ。意識は別の場所へ転送されるだろう」


 最初に立ち上がったのは、王子のアルヴァスだった。迷うことなく水晶に手を伸ばす。触れた瞬間、強烈な光に包まれ、彼はその場で意識を失った。


 しばらくして目を覚ました彼は、身に付けているものが何もない。


 会場から悲鳴が上がる。


「な、何が起こった……?」


 混乱の中で体を起こすアルヴァス。だがすぐに、狂気じみた言葉が口から飛び出した。


「俺様がシルヴァーナと結婚したあかつきには、ダークエルフを束ねる王となり、ザルクスを倒す。そして、シルヴァーナの力も全て手に入れて、用済みになったら処刑する。お前たちは全員、奴隷どれいとして扱う。全ての美女は俺様の子を永遠に生み続けるのだ! ハーッハッハ!」


 会場の空気が凍りつく。


「ふふ……なるほど。その壮大な妄想もうそうこそ、あなたの真の姿なのですね」


 私は、アルヴァスの虚勢きょせい嘲笑あざわらい、冷たい笑みを浮かべた。


「もしかして、裸で出てきた理由は、試練に打ち勝った証として、自分の強さを見せたかったのでしょうか?」


 会場から漏れる笑い声が、彼の顔をさらに赤く染める。


 裸であることを自覚した彼は、思わず叫び声を上げた。


「これはわなか!? 俺が何をしたというんだ!」


 必死で自分を取り戻そうとするが、言葉は虚しく空回りするだけ。


 ようやくザルクスが口を開いた。


「試練を乗り越えられない者は、いかに力を持とうとも、私の娘の隣には立てぬ」


 その宣告は威厳いげんに満ち、会場全体に響き渡る。


「試練に敗れた者に、言葉をかける価値もありませんわ」


 私の一言に、アルヴァスはただ立ち尽くすばかりだった。


 この男は、私にふさわしくない。ただ、それだけのこと。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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