抱きしめてほしい、ただそれだけ
こんにちは。シルヴァーナです。
うふふ……!
ロウィン、あのとき顔を真っ赤にしてたよね。その姿があまりに可愛くて、思わず笑みがこぼれそうになった。
私、あんなに緊張してたはずなのに、不思議とすんなりキスできた。どうしてかって? ――今日しかないって思えたから。ふたりきりになれる機会なんて滅多にないし、ずっと待ってたんだもん。
でも……そのあと黙り込んでたの、ちょっと気になったんだよね。
(え、急にキスとか……どういうつもり?)なんて思われてたらどうしよう、って。不安が胸をかすめた。
だけど、あなたが少しだけ笑ってくれた。照れたような、優しい表情で。それだけで胸がほどけて、ちゃんと想いは届いたんだって分かった。
気になるのはエリスとマリス。あんなに近くにいたの、偶然じゃないよね。嫉妬なんてするつもりなかったのに……。
でも、もう気持ちははっきりしてる。あなたと向き合えた――それだけで十分。
これからも、あなたと過ごす時間を大切にしたい。どんなことがあっても、そばにいてほしい。その気持ちは変わらない。
だから――次は、もう少し長くふたりきりでいられる時間を作ろう。そう思うだけで、自然と前を向ける気がする。
――追記。
ロウィン、もしこれを読んでたら。少しでいいから、抱きしめてくれる? 言葉なんていらない。ただ、それだけで十分だから。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!




