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魔導王ゼノス、絶対無敵の極大魔法
一行は迷宮の最深部に足を進めた。
暗闇に包まれ、ひんやりとした空気が肌を刺す。
目の前に、巨大な魔法障壁――硬質な岩のような壁が立ちはだかる。
「どうやって突破する?」
オスカーが周囲を見渡すが、手がかりは何もない。
ゼノスは魔法障壁を凝視した。
目を閉じ、心を集中させる。
仲間たちの視線を感じ取り、瞳の奥に鋭い光が宿った。
「なるほど、特級魔法障壁ダークプロテクトか。私に任せて」
魔導王の自信が言葉に滲む。
「頼んだぞ」
リチャードの声に、ゼノスは軽く頷いた。
両手を空に掲げると、全身から紫色の光が噴き出し、魔法陣が浮かび上がった。
『極大魔法・アポカリプス・デストラクション!』
呪文が轟き、魔法陣が爆発的に膨張する。
光が渦を巻き、周囲を飲み込む――まるで世界そのものをねじ伏せる力。
障壁は粉々に砕け散り、跡形もなく消えた。
静寂が広がる中、ゼノスは微笑む。
「魔導王として、この程度の試練は当然のことよ」
困難を超え、運命に立ち向かう決意が、心に深く刻まれていた。
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