表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

104/113

脱出王に“詰み”はない ― 次元の扉を開く者

 ロストエコーズの深層部。


 空間がねじれ、震動が一行の体を揺さぶった。


 気づけば、白一色に満たされた世界に立っていた。

 壁も床も、区切りは感じられない。


「……これ、まさか閉じ込められてる?」


 ゼノスが周囲を見渡し、声が少し弱まる。


 ミストラルは息をみ、警戒を強める。


 だが、オスカーだけは前へ進み、ぼんやりとした輪郭りんかくに手を触れた。


「大丈夫だ」


 短い言葉に、不安の影はない。


 両手を広げると、青白い紋様が周囲を駆け抜け、光の脈動が領域全体に広がった。


『エスケープ・シフト』


 空中に扉がいくつも現れ、ひとつずつその形を現していく。

 オスカーは迷わず近くの扉を押し開いた。


 光が差し込み、通路が生まれる。


 オスカーは軽く笑った。


「ほらな。脱出王に“詰み”はないんだよ」

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ