7宝物
魔力のせいで首都を追い出され、そこで国家有数の魔法使いから魔法を学んだ。この私に勝てるものはない。そう思っていた。今の今までずっと。
驚いたのはドラゴンの前では魔法が使えなかったこと。私なんかよりはるかに多い魔力量と人にはできない巨大な決壊の前に何も太刀打ちが出来なかった。
ああ、大変。意識が、、、。私の魔力と結界に張られた魔法が喧嘩して意識が遠のきはじめた。
「ヴィヴィアン様っ」
隊員がそう叫んだのを最後に私は倒れてしまった。
「ヴィヴィアン様しっかり。ヴィヴィアン様」
目を開けるとそこにはカイネルさんとマリアンが必死に私をたたき起こしていた。
「カイネルさまヴィヴィアン様は大丈夫なんですか?」
「おそらく魔力に充てられたのでしょう。何もないここならすぐに目が覚めるはずです。」
心配そうにカイネルさんへ質問をするマリアンがぼんやりと見えた。なぜ、マリアンとカイネルさんがここに、、、、、。
「ド。ドドラゴンは?:」
私はどうやら城まで移動させられたみたいだった。どうしよう。まだあそこには仲間たちが、早くいかなきゃ、そう思いぁ羅打を起こそうとすると、
「ヴィヴィアン様!安静にしてください。戦闘中にお倒れになったんです。隊員が角界の外まで引き返し時空移動したので助かりましたが危ないところだったのです、」
顔面蒼白で私に話しかけるマリアンに止められた。またマリアンには心配をかけてしまったようでとても後ろめたい。しかし仲間を助けに行かなければ、、、、
「っじゃあ、レオンはまだあそこにいるの?」
「そうでございます。」
カイネルさんが不安そうな顔で返答をしてきた、
「そ、そんな、、、、。」
あの強い魔力の中戦っているなんて信じられない。早く応援にいかなくては
ガチャン
「ああ、よかったヴィヴィアン様お戻りになられたのですね。今すぐ来てください。」
城の門番が勢いよく扉を開けて入ってきた。息があらくこっちも何かおきている事が明白だった。
「何事ですっ?」
いきなり入ってきた門番に無礼者と言わんばかりにマリアンが食いついた。
「侵略者でございます」
ーーーー侵略者、、?。これは大変なことになってしまった。国家間にも相当するかなりややこしいことになってしまいそうね。ここは私しかいない。
「今すぐに向かいます」
何とか体力もある程度は回復していたためすぐに時空移動をして門前にいくとかなりの人数の賊たちが押し寄せてきていた。領地には火が放たれていた。
「お前が領主かよ、こんな子供の女が領主だって?馬鹿にされたもんだな」
敵の方から現れてくれるなんてありがたい。ドラゴンにはかなわなかったがこの人数なら勝てる。
心の中で呪文を唱えると空が真っ赤に染まり侵略者たちは石へと姿を変えた。この石を加工して首都の貴族に宝石として売るとかなりの高値で売ることが出来る、ざっと三千人。かなり儲かったわね。
ついでにここの領地もいただくわ。
「、、、ヴィア、これは何があったの?」
隣を見るとボロボロになったレオンがいた。
「レオン、無事だったのねっ、ほかのみんなは?」
「いや、まずは俺だけ帰ってきたんだ、ドラゴンを倒すことはできなかったけどドラゴンの守る宝物なら手に入れることが出来た。ほかの者の安全も確認できているから三日ほどしたら戻ってくるだろう。それより、これは、、、、」
まさか、あの環境下でドラゴンは倒せなくても宝物を手に入れられたなんて、いったいどうなっているの、?すごすぎる、
「ヴィア、、?何があった?」
「あ、いや。私もよくわかっていないんだけど侵略者が襲って生きたの。一応石化をしておいたけど、、、」
「大丈夫だった?」
「え、ええ何事もなく終わったわ。あとは身元を調べて賠償金をもらうだけね。町の方にかなりの被害が出てしっまった様だからそちらの修繕と治療の手配をしなくちゃ、、」
カイネルさんが町の方の鎮火にむかってくださったから町の方も灯は消えているみたいだった。
「ヴィア、顔色が悪い。」
さっきまでドラゴンと戦っていた人に言われても困るわ。
「大丈夫よ。レオンはもう休んで。あとは私に任せて」