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憂鬱な朝

遠くから鐘の音が聴こえる。朝が来てしまった。

色々ともの思いに耽っていたせいで寝た気分に離れなかった。隣のベットを見るとリリーのベットはもうすでに空になっていた。

ギシギシと音を立て下へと降りていくとリリーが朝食を食べていた。

「お、おはようリリー。」

なぜだか少し気まずい。

「あっ、おはよう。ヴィヴィアン。」

リリーもぶっきらぼうに私に返事をした。

「隣、いいかしら?」

「え、えぇ、」

みんなが私たちの会話に注目をしている気分だった。いや、私にみんなが注目をしていた。

「...よく寝れた?」気まずい空気を破ったのはリリーだった。

「..まぁまぁかしら、あなたは?」正直全く眠れてなんかいない。北の大地へと送り込まれてきてから同年代の子たちと会話することなんかなかったから嬉しかった分すごく怖かったのに、昨日の一件のせいでみんな一線を引いているような希がした。

「私もまぁまぁかしら。その、昨日の夜はごめんなさい。」

いきなりリリーが謝罪をしてきた、

「えっ?なんのこと?」戸惑いが隠せなかった。昨日の夜リリーは何も知らない私のために色々と説明をしてくれたのに…

「本当はまだ話さないといけないことがあったんだけど、その、壁を作ってしまって。」

リリーは疲れていると思って割り切っていたがやはり、拒絶をされていたようだった、

「今日学校が終わったら話したいことがあるの。だから、その、」

「気にしないで、何も分からないことばかりだったから凄く嬉しかったの。ありがとうリリー、授業後一緒に帰ろう。」まだ周りからの視線は冷たい。

でも大丈夫。これからよね。そう自分に言い聞かせて朝食を食べ始めた。

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