12 よろしく
盛大な拍手が鳴りやんだ時私はずっと疑問に思っていたことを質問した。
「あの、ところで人数が少ない気がするのですが、気のせいでしょうか、」
昨日から疑問に思っていたことだが領地に比べてかなり人が少ないのだ。ざっと見たところ千人もいかないくらいだろう。これだけの人数でこの領地を回そうとするとかなり厳しい状況になる、
「そ、それは、、。5年ほど前個々の地帯に疫病がはやりました。そのせいでかなりの人が減りました。」
比較的若そうな女性が沈黙の中口を開いた。すると津木菟ように多くの領民が口を開き始めた。
「そのうち人口は半分ほどになり、当時の領主は神にすがろうとしたんです、、、」
「大きな神殿を建設し側でいつも祈祷をすれば救われると領主様は信じていらっしゃいました。しかしながら、そんな領主様がはやり病にかかってしまわれました。病に伏せた領主様はどこから医者を呼び自分だけ病を治そうとしたのです、」
「それが、悪夢の始まりでした。」
領民は口々に当時のことを教えてくれた。
「その医者は、領主様を薬で殺害し、我々にはやり病の薬をちらつかせ個々の土地を支配したのです。そのものは昨日領主様方がおっしゃっていた侵略者でございます。」
無駄に立派な神殿がある理由も、ここのちぐはぐな世界も妙になっとくが出来た。
「そのあとは悲惨なものでした。人口が減ったため新手な土地と人でを求めあらゆる場所に我々は争いに出され、破れ、見捨てられ、を繰り返し人口の減少に拍車をかけたのです。」
典型的な崩壊例だ。書籍でしか見たことのないじれいが実際に起きていた。私はなんといっていいかわからず重い口を開けずにいた。気の利いたことも言えなければ、簡単に改善策も思い浮かばない。どうしよう。助けて、私には無理かも、、、、そう思いうつむいたとき彼の瞳と同じ色の宝石がちらついた。レオンなら、、、。
「もう大丈夫です。お待たせいたしました、また一から少しずつ取り返していきましょう。皆さんのお話をもっと教えてくれださい。何が有名か、どこがおすすめか、少しづつ教えてください。」
さっきまで何を言っても無駄なように感じたことばが嘘のように出てきた、今日はもう二回もこのブレスレットに助けられた。
「もちろんです、お話いたします、、、」
それから日が暮れた夜遅くまで、本当に小さな日常会話から、この土地の歴史まで様々なことをみんなが話してくれた。そしてそんな日々が一週間も続いた。
もうすぐ第二章始まります。




