10またね
国から捨てられた日から二年と少し、ここの場所をついに離れる。きっとまた帰っては来るだろうが機能視察した感じ領地を立て直すのに数年はかかるだろう。領地が安定するまではしっかりとした機関はできない。
「お嬢様、ご機嫌いかかでしょうか。」
マリアンが朝の支度をしに部屋へやってきた。
「今起きたところ、支度をお願い。」
そう言うとマリアンは扉を開けて中へ入ってきた。
「あら、マリアン。その恰好。」
マリアンはいつもの恰好ではなく完全に余所行きの恰好をしていた。
「はい、レオンハルト様の言いつけでヴィヴィアンお嬢様についていくことになりました。私のほかにも多くの者が向かいますのでご安心を、」
全く心細いとは思っていなかったがみんなが付いてきてくれると言う事実にすごく安心をした。
「さ、支度いたしますね。」
そう言ってマリアンはいつも道理私の髪の毛を整え始めた。
マリアンが足早に支度を済ませてくれ一階のホールに向かった。会談を降りた先にあるホールにはもうすでにたくさんの人たちが待っていた。
「お待たせいたしまた。皆さんを巻き込んでしまったこと大変申し訳なく思います。これからの皆さんの力が必要です。ぜひついてきてください。」
寒空が広がりまだ日も登らない早朝に異国の土地までついてきてくれるものたちに感謝を述べた。
「マリアン嬢、準備が出来ました。」
およそ100人ほどの多人数が移動するには少し大きな移動魔法が必要なためカイネルさんが朝から準備をしていてくれたようだ。
「ありがとうございます。カイネルさん。」
「ええ、私のかわいい弟子なんですからお安い御用ですよ。どうかお体にお気をつけて、いつでも帰ってきてください。」
帰ろうと思えば魔法でいつでも帰れるのだが任された以上は変えることはできない。そんな私の性格を知ってかカイネルさんは優しく私にそういった。
「ずっと感謝しています、カイネルさんもお体には気を付けて。」
「ええ、ありがとうございます。」
そう言ってカイネルさんは暖かく微笑んだ。
コツコツコツ
こんな朝からどこに行っていたのか肩に雪を積もらせ入口からレオンが入ってきた。
「こんな朝からどこに行っていたの?」
私はレオンに質問をしながら肩に積もった雪を魔法で払った。
「これ。」
レオンは返事もなしに私の手首にブレスレットを巻いた。金色のチェーンに小粒な赤い宝石がキラリと光っていた。まるで彼の瞳の王な赤くてきれいな宝石はなんだかくすぐったかった。
「どうしたのこれ、、。」
相変わらず質問には何も答えてくれなかった。同じ目線で光る赤い瞳はいつもの冷たさはなく、なんだか少し寂しそうに感じた。
「また帰ってくるわね。」
さっきまで領地が安定するまでは帰らないと心に決めていたのにもう決意が揺らいでしまった。悲しそうに下に視線を落とす彼に優しくはぐをした。
「またね、元気で。」
彼を包んだままそう言うと殻に少し血彼が入ったのを感じた。
「さ、みんな行くわよ。」
我に返り恥ずかしくなって早くこの場を去ることにした。少し生暖かい視線に包まれ少し居心地が悪い。そんな中お構いなしにカイネルさんは時空移動魔法の発動をさせた。まぶしい光に包まれる中見えたレオンは年相応の12歳の少年の顔をしていた。
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