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人間12
よろしくお願いします
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まただ。
真っ白な空間。
化け物が見えなくなっても、ずっと見ているこの空間。それは昨日今日の話ではなく、毎日だ。
こんなに白くて、何色にも染まれるこの空間にあるのが、目の前の黒い存在。
忘れたかったのに、この空間を僕自身が望むんでいるから忘れられないだけだろう。ただ、この存在だけがいらないんだ。
『がはぁ…許さないねぇ…』
「はぁ?何言ってるんだ、こっちの台詞だ。お前なんか要らないんだよ!なのにお前がいるから!」
『黙れ、お前が俺様を忘れる?むりだぁな!お前は絶対に忘れないんだ。だから俺様がお前を殺して、忘れさせて…、ガハハハっ!』
夢の中だ。
いくらこの化け物が威嚇したところで恐ろしくも無い。ただ…ただ今のこの化け物が僕に対して威嚇しているわけでも無いのはどうしてだ。
「な、なんだよ…泣いてんのか?」
黒い存在の一つ目の右側から、一本の白い線。
それは確かに流れている。
そんな状況に困惑したのは他の誰でもなく、この空間にいる僕自身。そして、今僕が頬に感じている熱いもの。それも確かに、流れていた。
どうして僕が泣いているのか。そんなことわかるはずもないけれど、ゆっくりと目を閉じていく化け物に対して、僕は悔しさだけを感じていたるんだ。
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おやすみなさい




