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化け物『ハギザ』と僕と君。  作者: 秋乃しん
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ハギザ4


 せいしゅんはいいぞぉ?




  「みんなおはよー」


おはよー。


結局、朝礼が始まるギリギリのタイミング。

3階にある2年3組の教室。前のドアを開けて入った。そして、朝に眠たそうなクラスメイトの挨拶にニヤニヤしながら、窓側の一番手前にある自分の席につく。


「おはよう!ございますぅ!」


それは直後のことだった。

肘を器用に使い、後ろの閉まっているドアから騒がしく入ってきたこのクラス担任、青山先生。両手で大量に重なるプリントを抱えていた。

夏休み明け早々忙しにしている先生に対して笑みが出る。


「おー、にやにやしてどーした秋乃?久しぶりに先生と会えて嬉しいか?」


「勘弁してくださいよ」


あははは。


久しぶりなクラス内は気恥ずかしさと共に笑いが起きる。こんな雰囲気を何度も経験してきた先生は流石に慣れているのだろう。笑いを取るのが上手い。そこに加担できた僕の存在を意識してしまうと耳が熱くなったけど、それはそれでいい気分だ。


「あきのー、みみ赤いぞー」


僕の席から一番遠くにいる岡山のおちょくりに耳を隠した。


あははは。


籠ったクラスメイト達の笑い声にまた安心できた。


 朝は気だるさがあったものの、いざこんな空間に入れば心地よくて、明日からまた始まる授業のやる気も出てくる。


「改めまして。起立っ!」


先生の声に椅子や机が動く音。


礼ッ。


「おはようございまーす」


また始まる学校生活に対して、僕らは普遍的な挨拶をした。

 


 残りの時間を大切に。


よろしくお願いします

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