表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼっちパラディン、伝説の赤魔道士と友だちになる  作者: 椎名 富比路
第一章 ボッチ聖騎士です。魔女さん、友達になりませんか?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/93

第10話 旅支度です!

「わーい。ではさっそく」

 元気になったリッコは、さっそくヨロイを着け直す。


「現金な子だねぇ」

 ソランジュは、リッコが取ってきた魔獣の角を握り混む。

 他にも、ヒゲの冒険者が運んできたカギを角に取り付けた。


「あとは武器か」

 

 ベッド脇のタンスから、仰々しいサーベルを掴む。随分と使い込んでいるように見えた。けれど、お気に召さない様子。


「やはり、愛用品だけあって、手に馴染む。でも、これでは雰囲気が出ないな。魔法使い! って感じがしない。潰して素材行きだな」


 魔女は実用性より、気分で装備品を選ぶ体質らしい。


「いいんですか、ソランジュさん?」


「ソロプレイなら、サーベルがベストさ。だけど、キミがパーティにいるからね。後方の支援に回るよ。それにふさわしい武器が欲しい」


 最後に、ソランジュはベッドへ移る。


「よし、こんなもんかな」


 指輪にするには大きすぎるルビーを、ソランジュはベッド脇の宝石箱から取り出す。

 これらを集めて、角に魔力を込める。


「どうするので?」

「武器を作るのさ。よく見ておきなさい」


 角はみるみる変形し、丸形グリップのステッキへと変形した。

 見た目は大きなキャンディケインを思わせる。

 ステッキの持ち手には銀細工が施されており、ルビーがグリップの先に埋め込まれていた。


「すごい、アイテムが変形しました。どういう仕組みなんですか?」

「マジック・アイテムを最適化したんだ。これも錬金術のさせる技さ。ご感想は?」


「カワイイです」


 キャンディケイン型のステッキを振り回す大人の女性なんて、実にメルヘンチックではないか。


「そ、そうか……」


 どうやら、期待していた答えではなかったらしい。


 一振りすると、杖からカマイタチが作動した。


 カマイタチはソランジュの周りを高速で旋回する。


「ふむ」と、ソランジュは納得した様子でうなずいた。

 続いてステッキの先をかざす。

 握りこぶし大のファイアーボールを連射し、カマイタチを相殺した。


「おー。カワイイ上に強いとか、最強ですね」

 リッコが手を叩く。


「カワイイかどうかは知らんが、準備もできた。よし、行こうか」


 最後に、ソランジュは最低限の着替えをカバンに入れる。


「ではレディ、お手をどうぞ」


 ソランジュが、リッコの手を握ってきた。

 いきなりスキンシップがフレンドリーすぎる気がするが。


「冒険者ギルドに飛ぶから、手を放すなよ」


 魔法で移動する、という意味だろう。


「そういうことですか。分かりました」

「じゃあイグル、旅に出るから留守を頼む」


 ソランジュが言うと、イグルはワンと吠えた。


「うれしいです。ソランジュさんがお友達になってくれて、少し世界が広がった気がします」

「だから、私は友達ではないと言っている」


 

 ソランジュが「いくぞ」というと、リッコは光に包まれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ