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道ばた魔法使いの放浪生活  作者: しろいさくら
オオカミとひつじと私
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オオカミとひつじと私@6

 ファイアアローの熟練度を上げるついでにアイスアローとライトニングアローも熟練度を100まで上げて奇抜な配色のお姉さん(主に赤紫を多様)のもとへ向かった。


 お姉さんは村の中心にある広場でぼけーっと立っている。なにか作業をしているわけでもなく、ぼけーっと。

 抜け殻かもしれないので、フレンドチャットで話しかけてみる。目の前にいるんだけどね。


「「熟練度あげてきますたー」」

「「ぬっ? はやい!!」」

「「おおかみをバシバシやればすぐですからね!」」

「「なるほど(・ω・*)」」

「「それで、熟練度あげたらなにかするのです??」」

「「うぬうぬ!! 熟練度が100になるとランクを一つ上げることが出来るのだよ!!」」

「「ほむほむ……」」

「「ランクが上がれば基本ダメージが増えて、追加効果も強化されるのよ。」」

「「おー!!すごいですね!」」

 

「「それじゃあランクの上げ方だけど、熟練度が100であること。スキルポイントを任意の数値消費すること。」」

「「熟練度の上げ方は分かりましたが、スキルポイントがどうやって上げるのですか??」」

「「プレイヤーレベルが1上がる毎に1ポイントもらえるわ」」

「「なるほどです……いまスキルポイントは13だから余裕でランクアップできます!」」

「「うんうん。それじゃあランクを上げて、頑張ってね!」」

「「はい!ありがとうございます!!紫のお姉さん!」」



 私はいつもの木の下に戻り、スキルウィンドウを開く。

 私の持っているスキルは今のところ魔法スキルと生活スキルだけ。

 私は魔法攻撃三種のランクをそれぞれ一つづつ上げる。


『アイスアロー ランク2 基本ダメージ30 熟練度0

 効果:ダメージを与えた敵の移動速度減少

 説明:初級魔法の一つ。魔法使いの第一歩はこのスキルから』



『ファイアアロー ランク2 基本ダメージ35 熟練度0

 効果:強制ノックバック。最大チャージ時ダメージ1.5倍

 説明:初級魔法の一つ。炎属性魔法の基礎中の基礎』



『ライトニングアロー ランク2 基本ダメージ60 熟練度0

 効果:チャージ数に応じた範囲攻撃。最大六体まで

 説明:初級魔法の一つ。初級魔法の中では最大の威力とスペックだが扱いづらい』



 スキルポイントを合計3ポイント使い、それぞれランクを上げた。

 ライトニングアローは極端にダメージが上がったけれど、アイスとファイアは微妙な増加だった。

 とはいえ、このままスキルを上げていけば、あのオオカミにだって楽勝じゃないかな!


「全世界の羊の平和のために、私は立ち上がるよ!!」


 まあゲームなんですけどね。


 このままもう一度ダンジョン攻略もいいかなーと思ったけれど、もう少しレベルとランクをあげたほうが安心かなーと思ってきた。

 とはいえ、私が知っているレベリングといえばそのへんのオオカミを乱獲する以外知らない。(普通レベリングって言えばダンジョン潜ったりするらしいけど)

 だから私はいつもどおりひたすらオオカミと羊の喧嘩に乱入。リポップしてきたオオカミをものの数秒であの世へ送っていく。


「羊の平和のために!!私はお前たちを!!狩り尽くす!!!」 *ゲームです。


 

 そんなことをまた数日過ごす。


 このゲームをはじめてからの日課。金策でありレベリングであり、このゲームの遊び方。

 私にとってオオカミ狩りが全てなのだ。



「うりゃああ!!」


 バタバタと倒していき、インベントリのアイテムがいっぱいになったら雑貨屋に売りに行く。

 お金がたまったら食料品店でいちごを大量に買い占めてまたオオカミ狩り。

 いつもの事に今度はスキルのランク上げという目的ができたのだ。今まで以上にこのゲーム、楽しんでる!!


「ひつじをぉぉぉ!!!」


 今日も存分にひつじを守り、ほどよく心地の良い疲れが出てきたところでゲームを閉じる。

 明日か明後日にはもう一度ダンジョン攻略に行こう。

 あの巨大なオオカミをお仕置きしなければならないからね。


 そのためにも……今日はおやすみだね……









 

プレイヤー名『ハヤミ』

レベル   『19』

所持品   『木の棒48本 初心者の服・ズボン・靴 マナポーション10 6コ スタミナポーション20 39コ いちご129コ  釣り竿 釣り餌 ベニマス四匹 ウグイ六匹 謎の肉86コ』

所持金   『1192G』」


所有スキル 生活『植物採取L1 植物知識L1 釣りL1』

      魔法『アイスアローL2 ファイアアローL2 ライトニングアローL2』

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