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魔法がとけたら  作者: nana
4/5

深まり

Facebookのメッセージで彼とのやりとりが始まりました。


「香川さんて、37歳なんですね!俺27歳くらいかと思ってたから、親ととし近いって言われた時に頭の中整理つきませんでしたよ」


あー、あの時の反応はそーゆーことだったのか。

ま それにしてもあの真顔だけは忘れられない。


それに若く見えるにしても10歳はないだろ!

話盛りすぎ盛りすぎ !と私は嬉しい気持ちを抑えて自分に言い聞かせてました。


それから彼から毎日連絡がきました。


自分の話、仕事の事、そして私のことも聞いてきたり。


毎日が楽しくなった。


家に帰って、家事をこなして寝るだけの毎日。


子供と一緒に笑ったり、話しているだけで充分に幸せだったはずなのに


なんだろう…


また違った幸せな気持ちが込み上げてくる。


どんな話を聞いても新鮮で、ワクワクする。


彼からの連絡が、私の生活の一部になっていった。


彼は見かけによらずマメだった。


朝はおはよう。


夜はおやすみ。


毎日欠かさず連絡をくれた。


こんなに連絡をとるならLINEにしようと

私達は毎日LINEするようになっていった。


朝、彼からのLINEがきて


会社でも顔を合わせる。


朝礼で一緒になったり、仕事の話もする。


だけど、私と吉澤君がLINEしてることなんて

誰も知らない。


彼は人前では今までと変わらない態度だった。

そっけなく、必要な事以外は話さない。


その、ギャップもまたよかった。


吉澤くんは子供の事をよく聞いてきた。


どんな子なのか、今何に興味があるのか。


私は奥さんが旦那さんに話をするかのように、いつも吉澤君に子供達の話をするようになっていた。


実際、私の旦那は子供の事を話しても聞いてくれなかったからから、それもまたすごく嬉しくて。


毎日連絡をしているうちに、

私と吉澤君てなんなんだろう…と思うようになった。


私は結婚してるし、男の人とLINEしてていいのかなぁ

男の人というか、男の子だから問題ないかな。

とか。


でも、私は思い切って聞いてみることにした。


「私と吉澤くんて、なんなんだろうね」って。




そしたら吉澤くんから返信がきた。




「香川さんは、俺の特別なんだ。」


「特別な人。」




んー、どーゆーことかな。


あ、あれか!

若い時って年上の女の人に興味もつ時があるって聞いたことがある!


一時的な興味だよな。


それにしてもせめて20代後半くらいの女の人にしとけばいいのに。


私じゃお母さんと変わらないのになぁ。


そう思った。

いや、思うようにした。

これ以上深入りしてはいけない。

傷つくのは私だし。

彼はただの興味。

若いし、女友達もたくさんいるだろうし

きっといろんな女の人とLINEもしてるだろうし


気にしちゃいけない。


私は自分にそう言い聞かせた。









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