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波打ち

作者: カリーヌ

ブルーのドレスの裾は白いレースの様に、岩に打つかって激しく砕ける。眼に映る波は手に触れる事ができるけれど空と同じ色をしていた。

市場のお母さんの声。お勘定の時に触れた、冬の冷たい空気の中で感じる手の暖かさ。

風に乗って空気は流れる。全てが洗われる。

桟橋を走る。踊るのは眼に映る景色に依るものだけではなく、頬を打つ風の肌触り、潮の香り、波の音。電車で少しの場所は、感じるものを丸ごと変える。走る時に靴が打つ、桟橋の板の音。

掴みたくて手を伸ばした、手に入れる事の出来ない何か。カメラのレンズの中ではなく。その時を刻みたくてペンを取る。消えてしまうその前に。いっそ波に乗ってしまえばずっと感じていれる、人魚だ。下手にペンを取る必要もなくなる。

海が好きだと思う。



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